オーディオに興味を持ち始めた方、

 

あるいは、

 

オーディオ初心者から、中級者様、

 

若い人たち、

 

長年オーディオをやっているが、現代的に、”一皮むけたい”と思っている、

 

シニアのオーディオファイルさん達、

もうこの記事のような、万能のアクティヴ・スピーカーで、

 

(機材関係は)システムとしては、ほぼすべての事が解決/完成です。

 

(まあ、後は、将来、機材のアップグレードと、

スピーカー周りのルーム・アコースティックのへの挑戦ですが、

----これがまた悩み/難関ですがーーーー????)

 

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Bluetoothもレコードもイケる「今ドキ」スピーカー。カナダ発・Kanto Audio「YU4」のコスパがスゴい

2024/05/17

 

 

Bluetoothもレコードもイケる「今ドキ」スピーカー。カナダ発・Kanto Audio「YU4」のコスパがスゴい (1/3) - PHILE WEB

 

 

この数年、「アクティブスピーカー」の人気が急上昇している。理由の一つに、「部屋で気軽に音楽を楽しみたい」というニーズが高まっていることが挙げられる。

外出時に完全ワイヤレスイヤホンやBluetoothヘッドホンで音楽サブスクを聴くのは今や当たり前。音楽に触れる時間や頻度の増加に伴い、帰宅後もシームレスに楽しみたいと考える人が増えているのだ。国内外の有名オーディオブランドがこぞって新製品を発売していることからも、ホームオーディオの新たなムーブメントとなっていることに疑いの余地はないだろう。

このアクティブスピーカーの分野で新星といえるブランドが日本に上陸した。北米を中心に人気を博しているカナダのオーディオブランドKanto Audio(カントオーディオ)である。今回は、Kanto Audioのアクティブスピーカーから、フォノイコライザーやDACを内蔵した「YU4」を紹介しよう。

YU4:¥OPEN(想定実売価格:Matte White、Matte Black=税込59,800円前後/Bamboo、Walnut=税込63,800円前後)

 

■Bluetooth対応、フォノ入力も備える今ドキなアクティブスピーカー「YU4」


Kanto Audioは2007年1月に、カナダのバンクーバーで設立されたオーディオブランド。大手オーディオメーカーのOEM製品の設計や製造を長年経験したメンバーが創業し、「高品質でスタイリッシュなオーディオ製品を、お客様のライフサイクルを通じて優れた価値で提供すること」というビジョンを掲げる。

高品質かつ革新的なデザインの製品を、競争力ある価格で提供しており、北米を中心に世界中で人気を博しているという。このKanto Audioが2024年1月に日本でも販売をスタートした格好だ。

「YU4」は、日本上陸第一弾となるアクティブスピーカー。幅140×奥行190×高さ220mmとブックシェルフスピーカー程度のサイズに、ピーク時140WのDクラスアンプを搭載する。ユニットは、1インチのシルクドームトゥイーターと4インチのケブラー製ウーファーによる2ウェイ2スピーカー構成。バスレフ型となりポートは背面にある。

入力端子は、アナログがRCAと3.5mmステレオミニを1系統ずつ、光デジタルはTOSを2系統と全部で4系統を備える。昨今、音の良さから再評価が進むレコードプレーヤーの接続に対応し、MM用のフォノイコライザーも装備。RCA入力は背面のスイッチで通常のライン入力/フォノ入力を選べる。デジタル入力用のDACも内蔵し、最大96kHz/24ビットのデコードが可能なほか、Bluetooth接続(Ver 4.0)による音楽再生もサポート。コーデックはSBCやAACのほかにaptXに対応する。

左chスピーカーに各種端子を装備。フォノイコライザーも搭載するため、レコードプレーヤーを直接繋ぐこともできる


YU4にはリモコンが付属し、ボリューム調整や入力ソースの選択、Bluetoothのペアリング等ほぼ全ての操作をここから行う。さらに、BASSとTREBLE調整ボタンがあり、低音や高音をそれぞれ変更できる。

専用のリモコンが付属する


カラーバリエーションが豊富なのも魅力で、つや消し白色の「MATTE WHITE」、同じくつや消しで黒色の「MATTE BLACK」、竹のような風合いの「BAMBOO」、高級感ある木目の「WALNUT」の4種類が用意されている。

同ブランドのアクティブスピーカーは他に、幅100×奥行135×高さ150mmと一回りコンパクトなアクティブスピーカー「YU2」がある。スピーカースタンドやヘッドホンスタンドといったアクセサリーも手掛けており、今回紹介するYU4に合った製品をピックアップすると、床置きで斜め上に16度の傾斜を付けられる「S4」、高さが141mmでわずかにスピーカー本体を斜め上にスラントさせる「SE4」などがある。

また、スタンドにはスピーカーが正面向きスラントしないタイプもあり、高さが152mmの「SP6HD」と210mmの「SP9」がYU4にマッチする。デスクトップでもシェルフ置きでも、自分の環境に合った組合せを選べるのがよい。

 スピーカーに角度をつける「S4」(画像左)や、高さを出すことのできる「SE4」(画像右)などのスタンド製品も充実。そのままでも使えるが、より良い音を求めるならこちらも要チェックだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お手軽Bluetoothからハイレゾ再生まで対応する再現力

YU4はブックシェルフサイズのアクティブスピーカー。スタンダードなリスニングはもちろん、デスクトップにも置いて使えるサイズ感だ


YU4は左ユニットに電源やアンプ、端子類などが搭載されている。右ユニットとの接続は、背面のスピーカー端子を付属ケーブルでつなげばOK。左ユニットの正面左下に状態が分かるLEDが、右下には操作ボタンがある。ボタンはそのまま回せばボリューム調整、軽く押して回すとソース切り替え、長押しで電源オン/オフとなる。

デスクトップでも使えるサイズ感だが、今回はプライベート空間でいい音を楽しむことを想定し、低めのシェルフの上に直置きして試すことにした。まずはBluetooth接続を試す。BASSもTREBLEもデフォルトの状態で、ペアリングしたaptX対応AndroidスマホからAmazon MusicでMrs. GREEN APPLEの「ライラック」を再生する。

aptXでの再生と言うこともあり、明らかに情報量が多い。特に中高域の表現力に長け、音像が明瞭。低域はやや控えめだが、これはデスクトップのような近距離で聴くことを想定しているためだろう。筆者の環境で少し離れた場所から聴くなら、リモコンのBASSボタンで3~4段階アップさせるとちょうどよかった。自分なりにチューニングを試行錯誤して楽しむのも本機の魅力といえそうだ。

上原ひろみの「BLUE GIANT」は、イントロでピアノと一緒に奏でられるライドシンバルの音色がリアル。音に芯がありシンバルの外周に近い部分ではバシッと深い響き、内側の固い部分ではパキッと乾いた響きと音の違いがはっきり分かる。テナーサックスは、低い音の共鳴が妖艶で美しい。

 スピーカースタンド「SP9」(画像左)、「SP6HD」(画像右)は、支柱内にケーブルを通すことができるのが大きなポイント。実用性だけでなく、見た目の美しさも演出してくれる


続けて、スマホにiFi AudioのUSB DAC「GO link」を接続して、ハイレゾ再生に挑戦する。YU4とは付属の3.5mmステレオミニケーブルでつないだ。

上原ひろみの「BLUE GIANT」は、ダイナミックレンジが大きくなり、小さい音と大きい音のメリハリが強くなった。高域は消え際まで音が美しく伸び、弱くならない。サウンドステージも広くなった印象だ。

米津玄師の「さよーならまたいつか」は、軽やかなストリングスと粘りのある低域という相反する音を明確に描き分ける。その前に定位するボーカルが両者をつなぎ、軽妙なのにどっしりした絶妙なバランスで楽曲が構成されていく。これこそハイレゾならではの再現力といえよう。

デジタル再生を色々試したが、YU4がかなりの再生力を備えており、どんなタイプの楽曲も的確かつ味わい深く描写してくれていた

 

 

 

 

 

 

 

 

アナログらしい表現力豊かなサウンドに感涙


次にアナログ再生を試していこう。筆者が所有するアナロブプレーヤーはフォノイコライザーを搭載していないため、RCA端子とアース用ケーブルを接続した後、YU4の入力切替を「Phono」とした。ラックの中央にアナログプレーヤーを、両脇にYU4を置いたシンプルな構成だ。

普段聴いている荒井由実のデビューアルバム『ひこうき雲』から、1曲目の「ひこうき雲」を再生する。パチパチというアナログ特有のノイズが聞こえ、ピアノの美しいイントロが始まる。歌声はハリと潤いが共存し、繊細さを帯びつつも力強い。中高域の情報量が多く表現力が豊かなことがよく分かる。

ベースラインはやや控えめながらも芯が明瞭。シンプルながらもメロディアスな旋律で心地よくリズムを刻む。もっとデジタルっぽい、近代的なサウンドかと思いきや、アナログらしい雰囲気たっぷりの密度ある音色を楽しませてくれる。

レコードプレーヤーと組み合わせた様子。本体がBluetoothに対応しているため、サブスクからレコードまで、このシステムで対応することができる


続けて、2015年に発売されたシュガー・ベイブの40周年記念盤『SONGS -40th Anniversary Edition-』から「Show」をかける。最新リマスタリング音源から作られただけあり、音が濃密で立体的だ。定位が正確で楽器の定位が分かりやすく、音場の奥行きもしっかり感じられる。山下達郎のボーカルは高域まで気持ちよく伸び、デジタルでありがちな擦過音がきつい感じも全く感じられない。音の分離感も素晴らしく、コーラスは塊にならず一人ひとりの声を聴き分けられるほど。

洋楽も聴いてみたい。オアシスの名盤『モーニング・グローリー』から「Don't Look Back in Anger」に針を落とすと、いい意味で枯れた深みのあるギターの音色が流れる。ボーカルも演奏も音が分厚く、サビでは幾重にも重なりエネルギッシュ。

熱量の高いアナログのサウンドを聴いていると、筆者がこの曲をCDで繰り返し聴いていていた頃をふと思いだし目頭が熱くなった。いい音は聴いて心地よいだけでなく、その時の思いを心に刻み、聴く度に蘇らせてくれる。これも、アナログで聴く醍醐味の一つだろう。
 



本格的にアナログとデジタル再生の両方を楽しもうと思えば、スピーカーとプレーヤーの他にアンプも必要だ。設置場所には気を使うしコスト面でも気軽に、とは行かない。その点、YU4ならアンプは不要。パーソナルスペースでアナログもデジタルもいい音を楽しみやすい。実勢価格も税込63,800円からと、ちょっと高価なBluetoothスピーカーやブックシェルフスピーカーと変わらないほど手頃だ。

デジタルならスマホをハブにして、外出先と家でシームレスに音楽を楽しめ、さらには昨今ブームのアナログもカバーする。YU4は今の時代にマッチしながらいい音を気軽に楽しめる、長く使えるアクティブスピーカーといえるだろう。

Kanto Audioのヘッドホンスタンド「H2」と組み合わせた図


(協力:完実電気