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【MX-30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに | レスポンス(Response.jp)

 

MX-30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに

 

外寸比較

●MX-30 ROTARY-EV

 

 

【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに

全長:4395mm
全幅:1795mm
全高:1595mm
ホイールベース:2655mm
最小旋回半径:5,3m

 

 

 

 

 

 

●UX300h

 
 
 
 
 

全長:4495mm
全幅:1840mm
全高:1540mm
ホイールベース:2640mm
最小旋回半径:5.2m

外寸を見ると2台はほとんど同じサイズ感であることがわかる。両者とも日本の道路事情に合わせ使いやすいサイズとなっていることがうかがえる。

◆エンジンスペック比較

●MX-30 ROTARY-EV

【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに

原動機型式:8C
種類:1ローター
総排気量:830cc
エンジン最高出力:53kW(72PS)/rpm
エンジン最大トルク:112Nm(11.4kgfm)/rpm
モーター最高出力:125kW(170PS)/rpm
モーター最大トルク:260Nm(26.5kgfm)/rpm

●UX300h

原動機型式:M20A
種類:直列4気筒
総排気量:1986cc
エンジン最高出力:112kW(152PS)/rpm
エンジン最大トルク:188Nm(19.2kgfm)/rpm
モーター最高出力:83kW(113PS)/rpm
モーター最大トルク:206Nm(21.0kgfm)/rpm

エンジンスペックでは「UX300h」が大幅にまさっていることがわかる。また、モーターの出力を合わせたシステム出力でも「UX300h」は「MX30 ROTARY-EV」に大差をつけている。しかし、ロータリーエンジンならではのサウンドや振動の少なさなど数字には表れない点で「MX30 ROTARY-EV」の真価が発揮されるだろう。

◆燃費比較

●MX30 ROTARY-EV

WLTCモード:15.4km/L
市街地モード11.1km/L
充電電力使用時走行距離107km

●UX300h

WLTCモード:24.7km/L
市街地モード:23.2km/L

燃費においてもUX300hは圧倒的に低燃費であることがわかる。しかし、MX-30 ROTARY-EVはバッテリーのみで107kmの走行が可能であるため、自宅で充電できる場合など実燃費においてMX-30 ROTARY-EVが有利となる場面は多数考えられる。

◆価格

●MX30 ROTARY-EV

【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに【MX30 ROTARY-EV vs UX300h】スペック比較...ロータリーEVの実力やいかに

423万5000円~

●UX300h

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455万9000円~

両モデルとも400万円台中ごろからの価格設定となっているが、MX-30 ROTARY-EVはレンジエクステンダー付きEVに分類されるため補助金や税制面で優遇が大きく、乗り出し価格には差がつくだろう。

《園田陽大
 
 
 
 
 
 
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【マツダ MX-30 ロータリーEV 新型試乗】走行レンジは900km!他のモデルでは叶えられない「面白い選択肢」…河村康彦

 

『RX-8』の生産が2012年に終了して以来、実に11年ぶりにロータリー・エンジンというマツダ独自の心臓を搭載したモデルの新車販売が復活ということで話題となったのがここに紹介する1台。

2リッターガソリン4気筒エンジンにマイルドハイブリッド・システムをアドオンして搭載するバージョンとピュアEVバージョンの2種が販売されていたところに、追加というカタチでローンチされたのが『MX-30』の「ロータリーEV」と称されるモデルである

 

 

ロータリー復活!」と前のめりで期待した人には残念だが

マツダ MX-30 ロータリーEVマツダ MX-30 ロータリーEV
 
 
 

ただし、エンジンが発生したパワーはそのまま駆動に用いられるのではなく、駆動力を発生させるのは常にモーター。そこに外部充電機能を備えたバッテリーを繋ぎ、エンジンは発電機の駆動に専念するというシリーズ方式のプラグインハイブリッド・システムを採用していることが大きな特徴。敢えて“EV”と強調することからも基本はバッテリーに蓄えられた電力を用いて走行し、エンジンは補助的発電に用いる“レンジエクステンダー”的なキャラクターを想定していると受け取ることが出来そうなメカニズムである。

 

 

 

実際、床下に置かれた容量17.8kWhのバッテリーからの電力で最高125kW(170ps)の出力と最大260Nmのトルクを発するモーターが前輪を駆動する結果に得られるEV航続距離は107kmという長さ。前出のようにモーター出力が大きいのでアクセルペダルをそれなりに深く踏み込んでもエンジンに火が入る機会は低く、せっかく(?)のロータリー・エンジンもユーザー次第では出る幕が限りなく少ないことになりそうな仕掛けでもある。

 

 

 

もっとも、単室容積が大きめのシングルローター・ユニットを発電用ゆえに“定点運転”に近い状況で用いるということもあって、エンジン稼働時に耳にとどくブーンという低い音はサウンドではなくノイズと解釈したくなるもの。「待望のロータリー復活!」と前のめりで期待をした人には残念だが、それはいわゆる“ロータリー・フィーリング”と呼びたくなるような情感を揺さぶるものではなく、むしろ「想像とは違う…」とガッカリしてしまう人を多く生み出すことになってしまいそうな印象だ。

 

 

 

マツダ MX-30 ロータリーEVマツダ MX-30 ロータリーEV

 

 

 

マツダ MX-30 ロータリーEV

 

マツダ MX-30 ロータリーEV