月に75万円」 スイスの保育園料に日本人ママが悲鳴 一般家庭の子育て方法とは
Amiさんと3人の子どもたち【写真:Hint-Pot編集部】
国際結婚を機にスイスへ移住した、YouTuberのAmiさん。現在は3人の子どもたちに恵まれ、スイスでの子育てや日常を自身のYouTubeチャンネル「Ami's Life スイス5人暮らし」で発信しています。この春、約1年ぶりに一時帰国しているAmiさん一家。北海道にあるAmiさんの実家に5か月滞在する間、長男と次男は日本の保育園に通園しています。そこで感じた、スイスと日本の保育園事情について伺いました。
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スイスで子ども2人を週5日保育園へ通わせたら…衝撃的な保育料に
スイス人の夫・ファビオさんと、長男・ミオくん、次男・リノくん、三男・ソノくんの3人の男児とともに、北海道の実家へ帰省しているAmiさん。到着したのは、まだ雪深い3月のことでした。子どもたちは雪遊びを楽しみ、スイスで食べたことのない日本食に夢中になっています。その愛らしい姿は、チャンネルでも大人気です。
帰国当初、ミオくんとリノくんはふたりでおしゃべりをするとき、
「スイスドイツ語」と呼ばれるスイス特有のドイツ語の方言で話していました。
しかし、2か月近く経った今では、日本語で会話をしているそうです。
それには、地元の認可保育園に入園し、
日本人のお友達ができたことも大きく影響しているでしょう。
日本滞在中は、平日はほとんど毎日、保育園に通っているというふたり。
実は、スイスでの保育園事情は、日本とまったく異なるとAmiさんは明かします。
「スイスでは、週1日しか通わせられません。
それというのも、日本とは比べものにならないほどスイスの保育園料は高いんです。
もし、子ども2人を週5日でスイスの保育園に通わせるとしたら、おそらく月に75万円くらいかかってしまいます」
スイスで週5日、保育園を利用できるのは、
医師や弁護士などの高額所得者が多いそう。
補助が出てほぼ無償で通える施設もありますが、
Amiさんの住んでいる町においては、
一般の収入で保育園に通わせること自体難しいのだそうです。
自治体などによっても異なりますが、
保育園料はスイスとは比にならないほど「リーズナブル」だとAmiさん。
日本の子育て支援制度の充実ぶりに目を見張ります。
「スイスの一般家庭では、おじいちゃん、おばあちゃんに子どもを見てもらって仕事に行くことがよく見られます。
また、年子などの年齢が近い子どもはなるべく作らないようにする、というのも多いですね
心がリラックスできていなかったAmiさん 日本帰国後は「健康になった」
日本の保育園に通っている長男ミオくん【写真:Hint-Pot編集部】
保育園を利用することは、子どもたちの成長だけでなく、Amiさんにとっても良い影響がありました。
スイスでは、週1日の保育園以外は“ワンオペ”状態のAmiさん。ファビオさんの仕事は家族経営で、時期によっては残業も多く、週末も半日だけ仕事になることが多々あるそうです。
そのため、リラックスする時間がなかなかありません。
「子育てしているお母さんたちって、子どもたちから目を離せないので、常に気を張っています。いっぱいいっぱいになってしまって、疲れている方がとても多いと思うんです。日本に帰国後、スイスでは週末に夫が子どもを見てくれているとしても、心からリラックスができてない状態が続いていたというのがよくわかりました。今回の帰省で、自分が健康的になりました(笑)」 実家では、両親や弟妹など、たくさんの目があるなかで子育てをしている安心感があるというAmiさん。スイスは子どもたちがのびのびと遊べる住居環境ではないため、現在、ファビオさんが育児に適した新居を探してくれているそう。それもあり、当初は3か月程度でスイスに戻る予定でしたが、滞在を少し延長することにしました。 3月に日本へ一緒に来たファビオさんは、2週間足らずでスイスに戻りましたが、今月にはまた来日を予定しているそう。久しぶりに家族全員水入らずの時間を、日本で楽しんでほしいですね。
Hint-Pot編集部
「月に75万円」 スイスの保育園料に日本人ママが悲鳴 一般家庭の子育て方法とは(Hint-Pot)