韓国籍の姜光紀(カン・グァンギ)容疑者(20)

 

チンピラを従え、スタッフに中国語で怒鳴り…」「看板を壊された」 那須焼死体事件、被害者夫妻が抱えていた多すぎるトラブル

デイリー新潮

宝島龍太郎さんが上野で経営していた飲食店

 

 

 

 その損傷具合から、犯人と被害者の間には相当なトラブルがあったと読み取れる。那須の山中、焼け焦げた姿で発見された二つの遺体。身元が判明した宝島龍太郎さん(55)は、近年、事業を巡り、トラブル続きの日々を送っていたという。

 

 

  【写真を見る】「ブランド物を身に着けて怖かった」と言われる宝島さん 

 

 

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 栃木県は那須町の山間部で男女二人の遺体が見つかったのは4月16日のこと。

 

 「マネキンのようなものが燃えている」――そう警察に通報があったように、遺体の状況は凄惨で、手足は結束バンドで縛られており、顔には袋のようなものをかぶせられ、その上から粘着テープが巻かれていた。  

 

 

死因は首を絞められたことによる窒息死。

男性の方は東京都台東区に本籍がある、宝島さんと判明した。女性の方は行方がわからなくなっているその妻とみられ、遺体を運搬したとされる車も特定されている。

 

 

 

 

この通りは“宝島ロード”と呼ばれていた

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 宝島さんは飲食店業を主とする、二つの会社の代表取締役を務めていた。

 

うち1社は、上野・アメ横付近を中心に焼肉屋や居酒屋など14店舗を展開し、

 

他にも不動産売買や

 

中国・韓国製の衣料雑貨および食品の輸入販売も行うなど、

 

手広く事業を手がけている。本人の自宅も千代田区内のタワマンの一室で、金回りが良かったことが推察されるのだ。 「この界隈で彼は“有名人”でした」  とは、その上野・アメ横近くで飲食店を営む、さる店主である。 「何店舗も展開していたから、この通りは“宝島ロード”なんて言われていた。コロナの時期はみんな店を閉めていたでしょ。でも、彼の店だけはオープンしていて、逆にコロナで撤退した店舗の後に入居し、新規出店したりしていたほど」

 

 

 

「とにかく話が通じない人」

 商魂たくましいともいえるが、これでは近隣とうまくいきそうにない。宝島さん経営の焼肉店を上階に持つショップの関係者いわく、

 

 「昨年でしたか、宝島さんの店が火事を出したことがありました。

 

消防が来て鎮火したそうなんですが、

 

うちの品がビショビショになってしまったんですよ。売り物にならず、

 

数十万円の損害が出た。でも、謝罪どころか説明もありませんでした」  

 

 

それでもこの関係者は抗議に行こうとはしなかった。 

 

「以前から彼には迷惑をかけられていたんです。

 

うちの店の看板が見えなくなるような位置に看板を立てたり、

 

階段の踊り場で炭火を使うものだから、

 

店に火の粉が降ってきたりも。

 

店長に言ってもらちが明かないので、

 

不動産屋に仲介してもらい、

 

本人に会いに行きました。

 

すると開口一番“なんで来るんだ!”と。

 

用事があるとか言って、すぐに帰ってしまいましたよ。

 

不動産屋も“ああいう人だから諦めましょう”と。とにかく話が通じない人でしたね

 

チンピラを従え…

 この逸話だけでもなかなかのものだが、近所を回れば同様の話は盛りだくさん。そしてご本人よりも聞こえてくるのは、妻の“評判”であった。 

 

「ブランド物っぽい派手な服装をしていました。

顔も怖い。

で、

 

夜になると道に立って、店の従業員を監視していましたね。

横にはチンピラ風の若い男を従えていましたよ」(別の近所の飲食店店主) 

 

「毎夜、店の見回りに来ていました。

 

で、スタッフやバイトにぎゃあぎゃあ怒鳴るんです。

 

“暇なら呼び込みをしろ”なんてね。

 

時々は中国語らしき言葉も交じっていましたね」(飲食店の従業員) 

 

 そしてこの妻と近所の店がトラブルになり、訴訟にまで発展していたというから穏やかではない。 

 

「数年前、宝島さんのホルモン焼屋の近くに、うちが店をオープンさせたんです」  と振り返るのは、さる焼肉店のオーナー。

 

 「それで向こうの店の売り上げが落ちちゃったんですよね。奥さんから“すべてあなたのせいよ”と言われて。それからけんかを吹っ掛けられるようになりました。例えば、向こうの看板でうちの店の看板をぶっ壊したり……」

 

 

 

 

“早く自分の街に帰れ!”

 こうしたトラブルが相次ぎ、オーナーは昨秋、宝島さんの会社と妻を提訴。

 

訴状には、オーナーの店の従業員を妻が

「バカ」「アホ」「痴漢」などと罵倒したり、

オーナーの店に客が入ろうとすると、

「まずいよ」「こっちの方がいいよ」と声をかけるなどの迷惑行為をした、

との指摘もある。

 

「一度、奥さんに頭を下げに行ったことがあるんですよね。

 

“仲良くしましょう”と。

 

そしたら逆に“早く自分の街に帰れ!”なんて毒づかれましたよ」(同)  

 

何とも強烈である。  

 

 

4月21日、警視庁と栃木県警の合同捜査本部は、遺体を現場に運んだとみられる車の所有者を逮捕。

 

 

 

 

 

この平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)は「先輩に頼まれて貸した」旨の供述をしているという。  なぜ宝島さんは殺害されたのか。そしてどんなトラブルが原因だったのか。真相究明が待たれる。

 

 

 

「週刊新潮」2024年5月2・9日号 掲載

新潮社

 

「チンピラを従え、スタッフに中国語で怒鳴り…」「看板を壊された」 那須焼死体事件、被害者夫妻が抱えていた多すぎるトラブル(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース