ウクライナ軍総司令官、苦戦認める 「ロシア軍が複数方面で戦術的成功」

産経新聞

ウクライナ国旗

 

 

ロシアによるウクライナ侵略で、ウクライナ軍のシルスキー総司令官は28日、「露軍があらゆる前線で活発な攻勢を展開し、いくつかの方面で戦術的成功を収めている」とSNS(交流サイト)で発表し、自軍の苦戦を認めた。同氏は「過去1週間、各前線で激戦が続き、戦局は劇的に動いている」とも述べた。 

 

【写真】ロシア軍の超音速戦略爆撃機「ツポレフ22M3」 

 

 

米シンクタンク「戦争研究所」は25日、「米国の軍事支援が到着してウクライナ軍が戦力を回復させる前に、露軍が攻勢に出ている」と分析。シルスキー氏の発表はこれを裏付けた形だ。 シルスキー氏は、東部ドネツク州アブデーフカの北西方面が「最も困難な状況」にあるとし、この方面でウクライナ軍が後退していることを認めた。一方で、露軍のさらなる前進を防ぐために損耗した部隊の交代を進めていると説明した。 シルスキー氏は、現在の最大の焦点となっているドネツク州チャソフヤル方面も「激戦地のままだ」と述べた。チャソフヤルは、ウクライナ側が保持する同州の主要都市クラマトルスクやスラビャンスクを守る防衛線の一角。露軍がチャソフヤルを制圧した場合、主目標とするドネツク州全域の制圧に近づく。 シルスキー氏は、東部ハリコフ州や南部ザポロジエ州の戦況も緊迫しているものの、両方面では露軍に目立った前進を許していないとした。 ウクライナは現在、米軍事支援や今後の追加動員で戦力を回復させ、将来的な反撃につなげたい構えだ。ただ、専門家の間では、ウクライナはこれらの措置で劣勢を相当程度解消できるものの、優勢を得るまでには至らないとの見方が強い

 

 

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地上戦“劣勢”ウクライナへの軍事支援を再開 アメリカの思惑は【日曜安全保障】

FNNプライムオンライン(フジテレビ系)

 

FNNプライムオンライン

アメリカ政府は、ウクライナへの軍事支援を再開した。地上戦では、ロシアに一見、押されているように見えるウクライナ。戦場にうごめくウクライナ、そして、アメリカの思惑とは。 4月2日、ロシアの都市・エラブガに突っ込み爆発したドローン。このドローンは、ウクライナ国産のUJ-22型と報じられている。標的は外したものの、ウクライナ国内からロシアの防空網に捕まらずに1000km以上も飛ぶという、驚異の性能を見せつけた。 対するロシアは、史上初めての実戦投入となる、極超音速巡航ミサイル「ジルコン」をウクライナに撃ち込んだ。 フジテレビの能勢伸之上席解説委員は、ジルコンについて、「ジルコンは、スクラムジェットという特殊なエンジンを使い、マッハ9前後で1000km以上離れた地上や海上の標的を打撃。低く、右へ左へと飛ぶので、迎撃が難しいとされてきたロシア軍最新のミサイルです」と話す。 ところが、ウクライナ空軍は、ロシアが発射したこの最新兵器5発のうち、2発を迎撃。世界初の極超音速巡航ミサイル迎撃成功であり、残骸の徹底分析を進めている。 今回の発射をめぐり、イギリス国防省は「黒海には、ジルコンを発射できる軍艦がない。地上から発射」と分析。 これは、ウクライナが独自に開発したマグラV5無人攻撃艇による体当たり攻撃などで、ロシアの黒海艦隊の3分の1が航行不能になったとされていることが背景にあるとみられる。 また19日には、ウクライナを攻撃したロシアの超音速爆撃機「バックファイア」が、ウクライナから300km離れたロシアの領土に炎を上げながら墜落した。 ロシア側は、故障が原因としているが、ウクライナ軍は、「待ち伏せ」による撃墜としている。 おそらく初めてとされるバックファイア撃墜は、半世紀以上前の地対空システムによるものとも報じられている。 さらにウクライナ軍は、ロシアの精鋭ステルス巡航ミサイル「Kh-101」を迎撃ミサイルではなく、機関銃で撃墜したとして、その映像を公開した。 そのためか、26日に発表したアメリカの追加支援には、撃墜したのと同じ弾が含まれている。 さらに、クリミア半島にあるロシア軍基地に、弾頭によっては1発あたり300個もの爆弾の雨を降らせられる「ATACMSミサイル」も入っている。 フジテレビ・能勢伸之上席解説委員「5月とも予想されるロシア軍の攻勢を前に、アメリカの援助にはATACMSだけではなく、ドローンの生産支援が含まれています。その裏には、ウクライナの独特な戦い方、兵器システムが見え隠れしているようです。ウクライナの粘りが、これからの戦争に新たな局面を生み出すのかもしれません

 

 

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