本来のイタリア的な文化と民族を継承する、
 
すぐ隣の州では、
 
より良い政策/援助をとっても、
(潤沢な交付金に、あらゆる割引、いたるところに保育所(など)
 
 
出生率は、向上しない
 
ということも、この記事での、”ある一つの結論でもあります”
 
 
(といいますか、
どんな巨大な、援助などより、
民族的な、人種的な、文化的な、
少数の自分たちを、将来まで、守っていこうとする、
意志/決意のほうが、
どんな援助の金額よりも、断然、強い、という結論です)
 
 
偶然、
 
この記事に、
 
インタヴューされた男性(夫)は、ゲルルマン的/ドイツ的/オーストリア的
 
では、
 
ないわけですが、
 
私が、この地域について、以前に、数回書きましたが、
 
この記事にありますように、
 
超・狭い・最後に残された、オーストリア
(オーストリア語、ドイツ語、ゲルマン人種
―ーー要は、この地域以外の、
一般の、98%のイタリアと相違して、
肌もより白く、
金髪と青い目が
割合的に、より多く誕生する民族です)
 
 
が、
 
自分達の民族を守ろうとする意識が、
 
強いから。
 
 
 
”本来のこの記事の、書く以前の趣旨とはかけ離れた結論に達しているわけです”
 
 
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この記事や、
 
この地域では、
 
結論は、民族を維持したい、ということですが、
 
他では、世界的に見ますと、”宗教でのつながり”
 
というのも非常に強いです。
 
 
 
ュ***
 
や、
 
アメリカの、
 
モ***
 
の人たちを見れば、歴然です。
 
最低でも、3人の子供は作ります。
 
日本の身近な周囲を見渡してもお分かりのように、
 
彼ら、伝道師のご家族は、
 
最低でも、4人以上は、子供を作っております。
 
国などの金額的な支援より、数倍も、数十倍も、
 
こういう、宗教や、
 
民族のつながりの方が、
 
断然、強いというのが結論です。
 
 
 
 
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潤沢な交付金に、あらゆる割引、いたるところに保育所

イタリア南チロルは子育て天国だった! 高い出生率を維持する奇跡の街

 

 

 

ニューヨーク・タイムズ(米国)

 

Text by Jason Horowitz and Gaia Pianigiani Photographs by Davide Monteleone

 

出生率の低下に悩むイタリアだが、その例外が同国北部に位置する南チロル地域だ。そこで見えてきたのは、交付金の支給という一時的な対応だけでなく、長期にわたる徹底した子育てサポートだった。


アルプス山脈に囲まれた都市ボルツァーノの中心街にある市庁舎。ステファノ・バルド(38)は授乳休憩で早退をする。

「もちろん僕が授乳するわけじゃないんですけど」運輸行政を担当しているバルドは、妻と子供6人の写真を飾った執務室でこう話す。妻は新生児の世話で家にいる。親のどちらか一方が授乳休憩をとる権利は法律で認められているし、彼は子供たちのお迎えに行かなくてはならない。

「この制度はとても使い勝手がいいんです」
 

子供をお風呂に入れるバルド


大家族は、イタリアでも次第に過去のものとなった。同国はヨーロッパで有数の低出生率の国であり、ジョルジャ・メローニ首相も教皇フランシスコも、「イタリア人は消滅の危機にある」と警告したほどだ。ところがその趨勢(すうせい)に最も抗っているのが南チロルと呼ばれるアルト・アディジェ地域(ボルツァーノ自治県)とその県都ボルツァーノでは、数十年以上出生率を維持し続けている。

その理由として専門家たちが指摘するのは、アルト・アディジェの地方政府が、イタリア政府が支給する一時的な育児交付金をはるかに超えた、ファミリーフレンドリーな支援の網を長年にわたって拡充し、手厚いものにしてきたことだという。

子育て世帯は、

 

保育料、

 

ベビー用品代、

 

食費、

 

医療費、

 

光熱費、

 

交通費、

 

放課後の習い事や

 

サマーキャンプの費用で

割引がきく。

 

この地方政府は、

国が支給する育児交付金に

ひとり当たり数百ユーロ以上上乗せする。

 

さらに、

たとえば自宅アパートを

小規模保育所に転用する

教育の有資格者に証明書を与えるといった、

子育て支援施策を自慢としている。

専門家たちによれば、

そのいずれもが、仕事を持つ女性の後押しとなっているそうだ。

そして女性の就労は、ここの地域経済のきわめて重要な要素でもある。

 

フランスやスカンジナビア諸国の例と同じく、

手頃な費用で保育サービスを利用可能にする施策には、

出生率が低下して人口学的崖っぷちに立つイタリアを引き戻させる力があることを示している。



「子育て世帯に資金を投入しなければ、私たち皆の未来はありません」

と語るウォルトラウド・ディーグは元地方議員で、

子育て支援策の策定をいくつか手がけた。
 

「子を持つというのは長期プロジェクトなんです。

ですから、その施策も長期にしなくてはいけません」

こうした取組みは、

ボルツァーノを中心としたこの地方を特徴づけているだけでなく、

イタリア国内でも傑出した存在にしている。
 

子供たちのお迎えにきたステファノ・バルド

 

 

 

 

一時的な支援は無駄


アルト・アディジェはハプスブルク帝国に属した歴史が長く、

南チロルと呼ばれていたが、

 

その後、20世紀前半に

イタリア王国に統合された。

 

税金や財政面である程度の自治が認められており、

文化的にも異なっていて、

イタリアのほかの地域よりオーストリア色が濃い印象だ。

 

いまも大半の住民はドイツ語話者だ。

 

 

イタリア国立統計研究所(ISTAT)によれば、

この地方は住民一人当たりの所得が高く、国内随一だという。

バルドは執務室を出て、

同僚の初孫誕生を示す青いリースが飾られた廊下を通り、

新生児の親たちへのお祝いや絵本が詰まった

「ウェルカム・ベイビー」バックパックのチラシでいっぱいになっているロビーに出て、庁舎を後にした。

 

 



スクーターに飛び乗って、

4歳と5歳の息子のお迎えに保育園へ。

「あら、ふたりとも連れて帰るの?」と保育園の先生が冗談を言った。
 

子供たちは父親と一緒に通りを渡って、年少保育園へ弟を迎えに行く。

4人揃って通りを渡り、自宅アパートにたどり着く。

家賃が法律で規制されている物件だ。

バルドの妻のティッチアーナ・バルツァーマ(39)が

赤ちゃんを抱いたまま出迎える。

専門家たちの話では、

不安定なイタリアな政府が

何十年も好んで続けてきた

短期間の育児交付金よりも、

この地方自治体の持続的で頼もしい子育て費用支援のほうが重要だという。

「国の大半の施策が一時的支援なのに対して、

ボルツァーノ自治県は何年にもわたって

継続的な費用援助をしている

という違いがあります」と、

トレント大学の人口統計学者アンニェーゼ・ヴィターリは説明する。

「誰も、一時的な施策を頼りに子供を持つ気にはなりません」

バルド夫妻は、

「我が家にとっては県の支援がすべてです」と言う。

ケーキがオーブンで膨れ上がるあいだ、

 

ルーベン(2)は童謡を弾き、

ベニアミーノ(5)と

ジョエレ(4)はおままごと用キッチンでビニール製の野菜を見せびらかす。

両親はおもちゃのレジの横に座り、

 

当県在住の親は皆そうだが、

 

我が家も6人の子供たちがそれぞれ3歳になるまで、

 

ひとり当たり月200ユーロ(約3万3000円

が支給されると説明した。

 

 

この金額を、

国からの月額1900ユーロ(約31万円)の交付金に

上乗せで受け取っているのだ。

 

 


 

子供が3人以上いる全世帯に支給される

「ファミリープラスカード」のおかげで、

ボルツァーノ中の多くの店で2割引きで買い物ができ、

 

地元のスーパーではさらなるディスカウントもある。

 

また交通費の割引きも利用できる、

とティッチアーナ・バルツァーマは言う。

ファミリーフレンドリーな交付金制度を1980年代に開始したとき、

ボルツァーノ自治県は東ドイツから

「ターゲスムッター」すなわち保育ママの制度を輸入した。

 

この制度のもと、

県は自宅を保育所に転用する教師たちに証明書を与え、

登録し、

支援をおこなう。

この制度は田舎でとくに普及している。

 

「ここの子育て世帯は、網の目のように広く配置されている小規模保育所に頼っています」と、トレント大学で経済学を教えるマリアンジェラ・フランキは言う。

バルツァーマは長男を出産する前は県内で教師の仕事をしていたことから、ターゲスムッターになるための1年コースを検討したものの、いまは家にいるほうが経済的に理にかなっていると判断した。

「私の判断で、仕事に出るのはもっと先にする、と言ったんです」

仕事復帰を希望する母親たちには、県が格安の公立保育園を用意してくれている。
 

ボルツァーノ自治県が見せる子育て家庭支援の姿勢は、

 

文化的マイノリティの欲望に根ざしたものだとする専門家もいる

 

 

歴史的に帰属が取り沙汰されてきた地域であり、

 

産めよ増やせよと奨励することで

 

アイデンティティを強固に守り続けたいという欲望があるのだという。

その要因は、

県境の向こう側の、

文化的にはよりイタリアに近く、

面積も広いトレンティーノ(トレント自治県)を見ればより明確だ。

 

トレンティーノも子育て支援の予算が手厚い。

 

その戦略はアルト・アディジェに先行し、

部分的には優っている。

 

にもかかわらず、

 

女性ひとりが一生に出産する子供の数を示す出生率は

 

1.36に沈んだままで、

 

 

アルト・アディジェよりもずっと低く、国の絶望的な水準

にかなり近い。
 

 

 

 

大家族を可能に


ドイツ語話者ではないバルドは、

自分はれっきとしたイタリア人だと言う。

 

カトリック信者で、

大家族のわちゃわちゃした感じに愛着がある

(妻は8人きょうだい)ので、自分たち夫婦は子供を持つことを望んだ。

そしてその決意を、県の政策が可能にしてくれたのだという。

午後4時、彼は白いバンで別のふたりの息子を迎えに大急ぎで学校へ向かう。

ギリギリ特殊免許が不要な大きさの、9人乗りの新しい車を発注したのだそうだ。

同県が「みどりのおじいさん・おばあさん」と呼ぶ、

蛍光緑のベストを着たシニア・ボランティアたちにバルドは手を振る。

子供たちが道を横断する際の見守りに加え、

「歩きバス」プログラムという、朝に子供たちを学校まで送っていくのもこのボランティアたちの仕事だ。

 

 


 

祖母も遊びにきて一家団欒


バルドの年長の息子たち、ラッファエーレ(10)とエリーア(8)がバンに乗り込んで、帰宅の途につく。祖母のレナータ・カナーリ(71)が顔を出しにきていて、義理の娘に「孫息子を渡してちょうだい」と要求する。

 



「チャオ、チャオ、チャオ」

彼女は生後6ヵ月のジョーナに話しかけた。

「お日さまのようにきれいな子だねえ」

お絵描きをする子もいれば、ダンスをする子、晩ご飯を待ち構えている子、シャワーを浴びる子、サッカーの練習をする子、とさまざまだ。
 

「友達の多くには子供がひとりかふたりしかいません。自分の人生を生きたいからって。でもここなら、子供がもっとほしければ支援は得られるんです」とバルツァーマは言う。

「ローマに子供が4人いる友人がいるんですが、子育て支援のサービスにどっさりお金を払っていますよ」

© 2024 The New York Times Company

 

 

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