ロシア軍が高さ240mのテレビ塔攻撃、ゼレンスキー大統領は「パトリオット」追加供与を要求

読売新聞オンライン

 

 

22日、ロシア軍の攻撃で損壊したウクライナ東部ハルキウのテレビ塔の一部=ロイター

 

 

 

 

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は22日夜のビデオ演説で、同国第2の都市ハルキウのテレビ塔がロシア軍の攻撃を受けたと明らかにした。ロイター通信によると、テレビ塔の高さは約240メートルで、塔の上部が折れて地上に落下した。破片によって近隣の建物が損傷したが、負傷者はいなかったという。 

 

【写真特集】ロシア軍、ウクライナ侵略から2年1か月

 

 

 

 

(写真:読売新聞)

 ハルキウでは露軍によるインフラ設備や民間施設への攻撃が相次いでいる。ゼレンスキー氏はテレビ塔への攻撃について「街全体に恐怖を感じさせ、通信や情報入手の手段を制限しようとする脅しだ」と述べ、ロシアを非難した。ハルキウなどを防御するため、地対空ミサイルシステム「パトリオット」の追加供与を改めて求めた。

 タス通信によると、露国防省は22日、露軍がウクライナ東部ドネツク州の集落を制圧したと発表した。英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、ウクライナ軍は露側の主張を否定している。露軍はドネツク州で攻勢を強めており、露国防省は21日にも州内の別の集落を制圧したと発表している