原宿ハラカドの銭湯に
明治公園のサウナ、
豊洲 千客万来
に続き都内で温浴施設が過熱
川又 英紀日経クロステック
2024年4月末から
ゴールデンウイークが始まる。
年間最大級の商戦期に向けて例年通り、
24年春も都内は新しい施設の開業ラッシュになっている。
そんななか、のんびり過ごしたい人にお勧めなのが多様な温浴施設だ。
例えば、
国立競技場の目の前で
24年1月にグランドオープンした
「都立明治公園」では、
スパ施設「TOTOPA」が同年3月にオープンした。
公園で遊んだ後、スパで汗を流せる。
利用料金(税別)は1時間で1980円。
東京都初のPark-PFIで改めて整備された「都立明治公園」。運営を受託したのは、東京建物を代表企業とするTokyo Legacy Parks(写真:Tokyo Legacy Parks)
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明治公園内に誕生したスパ施設「TOTOPA」。
東京建物グループの新業態だ。
園内の「A棟」の地上2~3階に入居(写真:東京建物)
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明治公園や園内に設けた店舗の建築設計は、
東京建物を代表企業とするPark-PFIの受託企業、
Tokyo Legacy Parksに参画する日本工営都市空間が手掛けた。
TOTOPAの内装設計は温浴施設の実績が多い六角屋(京都市)が担当している。
昨今のサウナブームの流れに乗り、
TOTOPAには「左右ナ(さうな)」と呼ぶ3つの空間を用意した。
直線的な内装と寒色照明で左脳を刺激する「左室」と、
丸みを帯びた内装と温かみがある照明で右脳を刺激する「右室」、
なごめる飲食・休憩スペース「ナ室」だ。
TOTOPAにあるサウナの「左室」(写真:Ryuji Hashimoto、提供:東京建物)
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サウナだけでなく、
温泉の湯に入りたい人は、
毎日源泉から運ばれてくる湯
を使った複数の風呂がある
大型温浴施設「豊洲 千客万来」に行こう。
豊洲市場の場外に24年2月にできた
千客万来は寿司や海鮮などの食事が充実しているうえ、
温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」には
展望風呂や
大浴場、
露天風呂、
サウナなどがある。
インバウンド向けと言われる高額な食事ばかりが話題になっているが、
東京豊洲 万葉倶楽部は入館料(税込み)が大人3850円で、
1日のんびりできる。
最上階の「展望足湯庭園」は、
眼前に東京湾の景色が広がる。
追加料金で、岩盤浴やマッサージも利用できる。
豊洲市場に隣接する食と温泉の施設「豊洲 千客万来」。食事ができる食楽棟は2~3階が木造で、江戸の街並みを模している(写真:日経クロステック)
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温浴棟「東京豊洲 万葉倶楽部」には展望風呂や大浴場、露天風呂など様々な風呂があり、宿泊もできる。写真は「展望足湯庭園」(写真:万葉倶楽部
アクセスの良さで言えば、
23~24年にかけて改修が続く後楽園の
エンターテインメント施設
「東京ドームシティ」にある温浴施設「LaQua(ラクーア)」も健在だ。
23年にリニューアルしている。
開業から20年が経過した都心の大型スパにも、プライベートサウナなどが加わった
サウナが充実した温浴施設が急増するなか、昔ながらの銭湯を東京のど真ん中に設けて注目を集める商業施設がある。原宿で24年4月17日に開業したばかりの「東急プラザ原宿『ハラカド』」だ。地下1階に銭湯「小杉湯原宿」が入居した
原宿の神宮前交差点の角地に誕生した商業施設「東急プラザ原宿『ハラカド』」。
地下に銭湯ができた。
ガラス張りの外装に原宿の街が映り込む。
階段状の屋上テラスは一般開放されている。
外装と屋上テラスの建築デザインは、
平田晃久建築設計事務所が手掛けた
(写真:北山 宏一
原宿ハラカドの銭湯に明治公園のサウナ、豊洲 千客万来に続き都内で温浴施設が過熱 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)