以前、
スタバは、イタリアには”バール”があるから、
進出には、とまどうだろう?
と言われておりましたのも、もう、昔の話。
私でさえ、(長い間行っておりませんが)
ミラノにいきますと、
毎日、(といっても、1泊2日~2泊3日?くらいですが)
ホテルの近所のバールに、キャフェ(エスプレッソ)を、立ち飲みしに行きます。
パリではキャフェで立ち飲みです。
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マンハッタンでは?
といいますと、
もう、昔の話ですが、
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面積はイタリアなどの4倍くらい広いですが、
記事のような、イタリアにどこにでもある、
個人経営の、キオスクといいますか、コンヴィニといいますか、
小さなバーカウンターを備えた、記事のようなお店。
(当時、流行の最先端の始まりの)マンハッタンのソーホーに、、
アメリカで最初の、”そういうお店”が、
「ディーン And デル―カ」でした。
エスプレッソを、飲めるお店は、、
アメリカでは、(中の上以上の)レストランに入らないと、ありませんでしたので、
ですから、小さな備え付けのカウンターで、
気軽に飲めるエスプレッソは、
「私にとって、(まずかったですが)超・貴重でした」
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なぜイタリアにはコンビニが
ないの?
「そりゃそうだ」と思える納得の理由
イタリアには「バール」という簡単な食事を提供するカフェのような店がある。カウンターでエスプレッソやカプチーノ、時には酒を立ち飲みするなど、独自のコーヒー文化があるのだ。イタリア人にとって大切な存在であるバールの魅力に迫る。本稿は、島村菜津『コーヒー 至福の一杯を求めて バール文化とイタリア人』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
● 広場、病院、森の中にまで……
イタリアに根付くバール文化
イタリアはさながら、バールの迷宮である。
田舎の駅で列車が遅れ、さて、どうしたものかと振り向けば、そこにBARの文字。 人里離れた森の修道院へ長距離バスでやってくれば、そこにもバール。
夕暮れ時、中世都市をさまよい、人恋しさに灯りに吸い込まれてみれば、これもバール。
小さな島で海岸通りを歩けば、そこにもバール、
アルプスの山を歩けば、クロッカスの谷間の向こうにもバール。
大学にもバール、
病院にもバール、
広場にはこぞってバール……。
そのうちにすっかり刷り込まれ、BARの文字を見れば、涎を垂らして入ってしまうではないか。なかなか来ない列車も、修道院の長い坂道も、はては輝く地中海の眺めまでが、すべてはBARへ引き込むための策略にさえ思えてくる。
町はずれのひなびたバス停。
バスは、5分おきになど来ない。
次のバスまで、あと30分はゆうにある。
夏の陽射しが容赦なく照りつけ、ジージーと鳴く蝉の声に暑さが増す。
手元にチケットはなく、車内で売ってもくれない。
チケットを持たない客から罰金をとって儲けるシステムなのだ。
前もってチケットを買っておかなければ大変、と
きょろきょろすれば、
へい、待ってましたとばかりに、そばにバールがある。
表に紺色に白いTの字が入った小さな看板を掲げる「バール・タバッキ」である。
バスのチケットだけでなく、煙草や切手、トトカルチョまでもが、エスプレッソと同居する不思議な店である。
だが、ちょっと得をした気分になるのはなぜだろう。
この日、寄ったのは、バラ色の壁の二階家で、入り口に古風な裸電球がひとつあるだけの何の変哲もない、ごく普通の田舎のバールだった。
中に入ると、恰幅のいい主人が
「こんにちは、何にしますか?」
とにこやかに声をかける。
テーブルでサンドイッチをかじっていた老人が、新聞から顔を上げ、じろっとこちらを見た。怯まず挨拶をすると、何だい、お前という表情のまま「こんにちは」と返事をしてくれた
まず、冷たいミネラルウォーターとエスプレッソを頼んだ。
デミカップに半分ほどのエスプレッソなど一瞬で終わるから、ちっとも時間潰しにはならない。
仕方なく、市販のジェラートを舐めながら外を眺めた。
本来、立ち飲みが基本のバールでぐずぐずするのは野暮だが、
こういう田舎のバールは融通が利く。
何しろバス停の恩恵にあやかっている店だ。
案の定、主人が助け舟を出してくれた。
「バスは、まだまだ来ないよ。すぐそばだから来ればわかるし、外は暑いから店で座って待っていればいいさ」
● 田舎のバールは 「村のよろず屋」
店には、低いテーブルに椅子が2つ。腰かけて店の中を眺めまわすと、カウンターが占めるのは3割に過ぎず、残りはすっかり食料品で埋まっている。
高い棚には、ありとあらゆるものがぎっしり詰まっていた。
ココア、
紅茶、
緑茶。
コーヒーは、
地元の焙煎所「ジョリー」のものばかりでなく、
ナポリの「キンボ」から
トリエステの「イリー」、
「ネスカフェ」のインスタントまである。
煙草や葉巻も種類が多い。
ビスケットに
チョコレート、
バターに
ヨーグルト、
乾パスタ、
トマト缶、
アンチョビ、
スパイス各種、
アイスクリーム。
オリーブの酢漬けや
ボイル済みのほうれん草と、
惣菜もある。
奥は、その場でサンドイッチを注文できる一角になっていて、
ショーケースには、
各地のチーズ、生ハムやサラミもおいしそうなものばかり並んでいた。
さらに洗剤や
トイレットペーパー、
おもちゃまである。
携帯電話が普及した今では、もはや絶滅危惧種となった公衆電話まであった。
カウンターに視線を戻すと、
リキュール類の他に、
地元トスカーナの小さな生産者のキアンティや
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、
ヴィン・サントなどが置かれている。
レジのわきには、
ポテトチップス、
ガムや
チョコレート……。
バス待ちの外国人が、コーヒーを飲むうちに気紛れを起こし、
土産にオリーブオイルやワインを買いたいと思い立っても、使える店だった