国民は「悠仁天皇」より「愛子天皇」を待ち望んでいる…「愛子さまフィーバー」を見守る紀子さまの胸の内

プレジデントオンライン

昭憲皇太后が亡くなってから110年となるのを前に、明治神宮を参拝される天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=2024年4月10日午前、東京都渋谷区 - 写真=AFP/時事通信フォト

 

 

 

 

■仕事と公務をこなす超多忙な日々が始まる 

 「皇室の役目の基本は『国民と苦楽を共にしながら務めを果たす』ことであり、それはすなわち『困難な道を歩まれている方々に心を寄せる』ことでもあると認識するに至りました」 

 

 

 

 

【この記事の画像を見る】  

 

 

 

 

これは4月1日、日本赤十字社に入社した天皇の長女・愛子さんが、宮内記者会の質問に答える形で公表した文書の中の言葉である。  記者からの、「皇族数が減り、公務の担い手が先細ることについて、内親王としてどのように受け止めているか」という質問には、  「公務に携わることのできる皇族の数は、以前に比べて少なくなってきていると承知しておりますが、制度に関わる事柄につきましては、私から発言することは控えさせていただければと思います。私自身は、そのような中で、一つ一つのお務めに丁寧に向き合い、天皇皇后両陛下や他の皇族方をお助けしていくことができればと考えております」  と答えた。  22歳になる愛子さんの動向に注目が集まっている。日赤ではボランティア活動推進室の青少年・ボランティア課に所属して、若手の社会人や学生たちのボランティア活動の育成や研修を行うという。  就職に先立ち、3月26日には三重県にある伊勢神宮の外宮と内宮、27日には奈良県の神武天皇陵を参拝し、卒業と就職の報告をした。  これからは仕事と公務の両方をこなす超多忙な日々が始まる。

 

 

 

 ■「私も『生んでくれてありがとう』と伝えたい」

  年頃の愛子さんのお婿さんが誰になるのか。週刊誌の中には候補者リストまで作って掲載するところも出てくるなど喧(かまびす)しい。愛子さんは以前から、結婚相手は「一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的」だといっている。  彼女の描く理想の夫婦像は、両親である天皇・皇后であることは間違いないだろう。  国民の間から「愛子天皇待望論」が澎湃(ほうはい)と起きてきたのは、彼女が成人を迎えたときに行われた人生初の記者会見からだったと思う。  そこで愛子さんは、臆することなく自分の言葉で自分の思いを伝えた。そこにはこのような言葉があった。  「『生まれてきてくれてありがとう』という母の言葉に掛けて、私も『生んでくれてありがとう』と(両親に)伝えたいと思います。これからもどうかお体を大切に、長く一緒に時間を過ごせますように、という言葉も添えたいと思います」  多くの国民はこの時、彼女は天皇に相応しい女性だと思ったのではないか

 

 

 

■安倍元首相は「愛子天皇」を認めていた

  しかし、愛子天皇誕生には越えなければならない高いハードルがある。その上、政治家たちの動きが鈍く、2021年に政府の有識者会議が提出した、皇族数の確保のために「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する」「旧宮家の男系男子が養子縁組で皇籍復帰する」の2案の意見書さえも、長く店晒(たなざら)しにされてきた。  しかし、ようやく昨年10月30日に岸田文雄首相が衆院予算委員会で、安定的な皇位継承などを検討するため、自民党内に総裁直轄の新組織(会長は麻生太郎副総裁)を設置したことを発表した。  さらに今年4月に入って、額賀福志郎衆議院議長が促したこともあって、立憲民主党、公明党、国民民主党が意見書を提出。各党の考えがまとまり次第、国会で協議が始まるようである。  しかも、支持率低下に悩む岸田首相が、起死回生の支持率アップ策として、愛子天皇実現に向けて動き出すのではないかという“観測”も流れてきている。  以前にもここで触れたように、故・安倍晋三元首相は女系天皇を絶対認めないというスタンスだったが、女性天皇は認めてもいいと考えていたといわれる。

 

 

 

 ■この宙ぶらりんな状態を早く解決すべきである 

 さらにいえば、2006年に小泉純一郎首相(当時)が衆議院本会議での施政方針演説で、「皇位が将来にわたり安定的に継承されるよう、有識者会議の報告に沿って、皇室典範の改正案を提出します」と述べ、その後、有識者会議が最終報告を出している。  そこには、女性天皇および女系天皇(母系天皇)を認める、皇位継承順位は男女を問わず第1子を優先とする、女性天皇および女性皇族の配偶者になる男性も皇族とする(女性宮家の設立を認める)と明確に書いてあったのだ。  このときは、秋篠宮夫人・紀子さんが悠仁さんを懐妊したことで議論は立ち消えとなり、答申を受けた法案の提出も見送られることになってしまったのだが。  自立した一人の女性が自分の人生設計さえ考えられないまま放置されてきたことを、この国の政治家や国民は猛省するべきである。そして、すぐにも彼女を宙ぶらりんな状態から救い出してあげようではないか。  もちろんその選択肢には、彼女が自らの意思で皇室を離れる自由も含まれるべきだと思う。  少し古い論考だが、政治学者の水島治郎氏が朝日新聞のインタビューに答えた記事から引用しておきたい(朝日新聞デジタル、2021年12月1日11時00分)

 

 

 

 

 

■なぜ民主的な国に君主制が残っているのか

  「オランダには、愛子さまと同世代の王女がいます。いずれ女王になる予定のアマリア王女で、彼女もこの12月で18歳になって成人を迎えます。  

 

 

オランダ首相は先日、

『もし王女が同性婚を望む場合も王位継承権を放棄する必要はない』

と表明しました。

王室存続と人権の議論がここまで来ているのかと感じました。  

 

 

 

 

英国、北欧3国、ベルギー……。欧州を見て気づくのは、

人権が保障され政治参加が進んだ先進国に君主制が残っていることです。  

君主制とは特定の家系に特権を与える差別的なものであり、民主主義とは相反する――。おそらくそれが一般的な理解でしょう。しかし欧州では、最も民主的に見える国々にしぶとく君主制が生き残っています。このパラドックスをどう見ればいいのか。  君主制が民主主義と適合的だからではなく、時代に合わせてうまく変化してきたから残ったのだと私は見ます。『民主化の波に敵対した王室は倒れ、受け入れた王室が残る』現象が、20世紀前半に起きました。波に乗らなかったドイツやロシアなどでは王制が終焉(しゅうえん)を迎えています」  時代の流れを見ることのできないこの国では、遠からず天皇制は崩壊するのかもしれない。 

 

 

 

■紀子さまの「体調がすぐれない」という報道 

 ところで、天皇になることが義務付けられている秋篠宮家の悠仁さんだが、愛子さんと比べて明るい話題がない。  2022年10月に伊勢神宮に参拝したときは、私的なのに皇嗣職大夫を付き添わせたと批判された。  1年後の2023年11月に発表したトンボに関する学術論文は、専門家の力を借りた、東大推薦入学のための実績作りだと、これまた批判された。  当初、東大一直線だと思われたが、最近では、同じ東大でも東京農業大学ではないか、筑波大附属高校だから筑波大学、明治時代に農学校として開校した名門・北海道大学ではないかとさまざまに報じられている。  次女・佳子さんの別居問題などもあり、何をしても批判の対象になることを気に病んでか、最近、紀子さんの体調が優れないという報道もあった。心配なことである。  秋篠宮家の“外患”は、アメリカに渡った長女・眞子さんのことだが、今でもほとんど没交渉で、佳子さん経由で近況を聞くしかない状態が続いているようだ。その眞子さんと夫の小室圭さんが半年近くも行方不明だったことを、紀子さんは知っていたのだろうか。  昨年の秋、それまでのマンションの賃貸契約が終了し、そこを引き上げたのはわかっていたが、その後、杳(よう)として行方が知れなかったといくつかの週刊誌が報じていた

 

 

 

 

 

■一時はふたりのデート姿もパタリと消えた 

 渡米当初は600万円ほどだった小室さんの年収も、

ようやく司法試験に受かり、

現在は4000万円ともいわれる。

当初、引っ越し先はニューヨーク郊外のスカーズデール地区にある白亜の大豪邸だと騒がれた。

 

女性セブン(4月18日号)によると、

  「3つのベッドルームと2つのバスルーム、さらに子供部屋もあった物件です。実は、この物件はもともと、小室さんが通っていたフォーダム大学副学長が所有していた。

現在の所有者はすぐ近所に住む中国人夫婦で、

昨年夏に2億円超で購入しています。

いずれは小室さん夫婦に貸し出すつもりだったとみられていますが、

その話は立ち消えになったようです」(在米ジャーナリスト)  

 

消えた元皇族の妻と夫。

だが、小室さんが勤めている弁護士事務所には出勤しているはずだが……。  

女性セブンによれば、さらに不可解なことがあったという。  

「以前には見られていたふたりのデート姿がパタリと消えました。日本の皇室のプリンセスの行方を巡って在米メディアは騒然とし、

一時期は小室さんの職場を米タブロイド紙のパパラッチらが一日中張り込むこともあったそうです。

しかし、ふたりの行方はようとして知れず、

“帰国したのではないか”との声も上がりました」(同)  

いくらなんでも、逃亡犯ではないのだから、まったく消えるはずはない。大方メディアから身を隠すため知人宅か何かに住まわせてもらっていたのだろう。

 

 

 

 

 ■新居はニューヨークから1時間程度のベッドタウン

  だが日本の、特に女性誌は血眼になって探し回ったことは間違いない。  新潮は、仕事の都合で小室夫妻はワシントンDCに移住したのではないかという仮説を立て、小室さんの事務所のワシントン支所に電話をしたが、「ここにはいません。ニューヨークにいます」といわれている。  

その「隠れ家」をセブンが見つけたというのである。  

2人が新居として選んだのは、

小室さんの勤務先から車で1時間のところだったという。

 

 

そのエリアは子連れのファミリーに人気がある、いわゆるベッドタウンだそうだ。  「ニューヨークの中心部から1時間程度と、通勤や通学に便利でありながら、マンハッタンと比較すると家賃が抑えられるので、

広い家を希求するファミリー層に特に人気があります。

また治安のよさも人気の1つです」(同)  

ここで疑問がわくが、車で1時間といえば東京都心から鎌倉あたりだろうか。

通勤するにはやや遠くないか? 

小室圭さんは自動車の免許を持っているのだろうか?  

それは後でまた考えるとして、セブンによれば、近い将来を見据えての居住エリアの選択だったのではないかという

 

 

 

 

■家賃は約50万円、フィットネススタジオと温水プールつき

  「眞子さんはいずれは子供をもつことを検討しているそうで、不妊治療の権威の医者に相談したこともあったそうです。

以前のマンションの近くでは産婦人科を有する有名大学の附属病院に通院する姿が目撃されることもありました。

将来的に子供を育てることを視野に入れたときに、このエリアが魅力的に映ったのかもしれませんね」(同)  

だいぶ前になるが、私の義理の弟夫婦がコネチカット州に住んでいたので、そこに10日ばかり滞在したことがあった。  

広い裏庭があり、ブランコがあって、それに揺られているとリスやウサギが近くに寄ってきて跳ねまわっていた。  閑静という表現がぴったりの町で、すぐ近くには広いきれいな公園があったが、治安が悪いと親が行かせず、子どもに会ったことはなかった。そこが電車で1時間20分くらいではなかったか。  夜遅くまでブロードウェイでミュージカルを見て、電車で帰ると駅前にタクシは一台もなく、途方に暮れたことを思い出す。  セブンは何らかの方法で、このマンションの詳細を掴んだようだ。

 

 

 

  「ふたりが暮らす高級マンションはシックでモダンな外観だ。

『家賃は約50万円。

セキュリティー面もバッチリで、

24時間対応のコンシェルジュが常駐しています。

インテリアは北欧風に統一されており、

キッチンやバスルームは広く、

調度品も至れり尽くせりで、申し分ありません』(不動産関係者)」  

フィットネススタジオや広大な温水プールもあるというのだ。 

 

 

 

 

 

■紀子さまと眞子さんが会話を交わす日は来るのか

  たしかによさそうだが、それにしては家賃が安すぎないか? 前のマンションはニューヨークだったから高かったようで、月3600ドル(約54万円)といわれていた。  そこに比べれば地価ははるかに安いのだろうが、それにしてもこれだけのものがそろっていて月50万円とは、やや不思議。  

 

眞子さんは、UberEatsやテイクアウトを利用するそうだが、

そんな高級マンションの近くにテイクアウトのできる店がそんなにあるのだろうか?  

今一つ気になる記述がある。  

 

小室さんは弁護士とはいっても、まだ新人弁護士である。

それなのに、  

「小室さんに求められているのは“天皇の姪の夫”という肩書を最大限に利用して、日系大企業との契約にこぎつけることなのでしょう。出社は月に2回ほど。黒塗りのハイヤーの送迎つきだそうですが、日本時間に合わせて仕事をすることも多く、夜遅い時間帯まで拘束されることもあるそうです」(法曹関係者)  月に2回しか出社しない? 

ハイヤーの送迎つき? 

 

リモートで仕事はできるのかもしれないが、新人が月2回出社で、そのたびにハイヤーをよこすというのは、いくらなんでも信じがたい。  

 

セブンによると、高級マンションに入居してからは、眞子さんは引きこもりがちで、夫の小室圭さんとの会話も途切れがちだという。  

 

 

この記事を紀子さんが読んだら、どう思うのだろう。満開の桜を見ながら、紀子さんが眞子さんと会話を交わす日は来るのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 ---------- 元木 昌彦(もとき・まさひこ) ジャーナリスト 1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任する。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『編集者の教室』(徳間書店)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)、近著に『野垂れ死に ある講談社・雑誌編集者の回想』(現代書館)などがある。 ----------

ジャーナリスト 元木 昌彦

 

 

国民は「悠仁天皇」より「愛子天皇」を待ち望んでいる…「愛子さまフィーバー」を見守る紀子さまの胸の内(プレジデントオンライン) - Yahoo!ニュース