大鳴門橋のトラス桁内に自転車道整備、2027年度の完成目指す
坂本 曜平日経クロステック/日経コンストラクション
大鳴門橋自転車道の完成イメージ(出所:徳島県)
[画像のクリックで拡大表示]
1985年に開通した大鳴門橋は、全長約1.6km、中央支間長876mの3径間2ヒンジ補剛トラス吊り橋だ。トラス桁の上を自動車専用道として供用。桁の内部に、新幹線の走行を見込んで設けた空間があるが、現在は鳴門市側の一部を遊歩道「渦の道」として利用しているのみだ。
このトラス桁内の未利用空間に、遊歩道を残したまま両側に高さ2.5mの防護柵を持つ幅員4mの通路を新設する。自転車道は、出入り口と通路の一部を遊歩道と共有。共有部では幅2.5mを自転車レーン、1.5mを歩行者レーンとする計画だ。
自転車利用者も渦潮を見下ろせる展望室を利用できるようにする。遊歩道との合流部分と展望室では自転車を降りてもらう。
自転車道を整備した大鳴門橋の断面イメージ。青色で示した部分が新設する自転車道(出所:徳島県)
[画像のクリックで拡大表示]
大鳴門橋自転車道の構成イメージ。青色の点線が新設する自転車道で、ピンク色の部分が遊歩道「渦の道」(出所:徳島県)
[画像のクリックで拡大表示]
自転車道の新設に伴って、県道から大鳴門橋の遊歩道までのアプローチ橋を新設。さらに、県道沿いに立つ架橋記念館「エディ」をサイクルステーションとして改修したり、遊歩道のエントランス施設の出入り口を増設したりする予定だ。
総事業区間の延長は、自転車道とアプローチ橋などを含めて1799m。淡路島側から931mを兵庫県、残りの868mを徳島県が整備する。
渦の道エントランス部分の改修イメージ(出所:徳島県)
[画像のクリックで拡大表示]
県道から渦の道エントランスまでの整備イメージ(出所:徳島県
大鳴門橋のトラス桁内に自転車道整備、2027年度の完成目指す | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)