メジャー初登板初先発の山本(撮影・伊藤笙子

 

 

 

ドジャース山本由伸ほろ苦デビュー 1回5失点で降板 精彩欠く

米大リーグは21日、ソウルの高尺スカイドームでの開幕シリーズ第2戦でドジャースとパドレスが対戦し、プロ野球オリックスからドジャースに移籍した山本が先発でメジャー初登板し、1回4安打2四死球、5失点で降板した。

痛々しい姿に客席からは「頑張れー!」の声が飛んだ。大リーグ初登板となったドジャースの山本は4安打2四死球、5失点と乱れ一回でノックアウト。試合開始から20分後にようやく3アウトを取り、引きつった表情でベンチに戻った。

直球は上ずり、変化球は荒れていた。先頭に初球を左前へ運ばれると、次打者に死球を与え、続くクロネンワースに右翼線へ2点適時三塁打を許した。その後も強力なパドレス打線の前に制球は定まらず。予定していた90球に程遠い、43球でデビュー戦を終えた。

オリックスで投手タイトル4冠と沢村賞に3年連続で輝いた。日本一の右腕はメジャー投手史上最高額の12年総額3億2500万ドル(約465億円=為替レートは入団合意時)の大型契約で名門入り。大きな期待を背負い、新天地で準備を重ねてきた。

マウンドや球の違いだけでなく、日本にはない投球間の時間制限もある。オープン戦は3試合で防御率8・38と精彩を欠いた。「オープン戦と割り切っている」と口にしたが、不安はあった。18日には通常登板2日前に行う投球練習を1日前倒し。開幕前の練習は緊張感が漂った。

先発の柱だったカーショーは左肩手術を受けてリハビリ中。〝新人〟ながら、開幕投手グラスノーとともにエースとしての役割が求められる。開幕を前に「一試合一試合責任をもって投げたい」と全力投球を誓っていた。挑戦はまだ始まったばかりだ。(川峯千尋

 

 

 

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