バイデン米大統領、FRBの金利引き下げを予想-選挙戦意識か
(ブルームバーグ):
バイデン米大統領は8日、米連邦準備制度が金利を引き下げるとの見通しを示した。返り咲きを目指すトランプ前大統領との選挙戦を念頭にバイデン政権は住宅費を一層重視している。
バイデン大統領はフィラデルフィアで行われた選挙イベントで、
「保証はできないが、きっとそれらの金利はもっと下がるはずだ。金利を設定する小さな組織が今後引き下げに動くと確信するからだ」と語った。
利下げがいつ始まると考えているかは明らかにしなかった。
歴代の米大統領は伝統的に連邦準備制度に関する発言を控えており、ホワイトハウスも政策決定について通常コメントしない。
8日に発表された2月の米雇用統計は、
非農業部門雇用者数が前月比27万5000人増となったが、
1月の雇用者数が大幅に下向き改定されたほか、
失業率も上昇し、
減速感が示された。
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が
近く利下げを開始すると市場は予想し、
投資家は6月を想定している