トコジラミ」に要注意、

 

韓国

 

や、仏、

 

で大量発生

 

…アース製薬

 

「ホテル着いたら隙間をチェック」

 
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吸血中のトコジラミ=アース製薬提供

吸血中のトコジラミ=アース製薬提供© 読売新聞

 アース製薬研究部(兵庫県赤穂市)が吸血昆虫・トコジラミが海外で大量発生し、国内でも同社への問い合わせが急増しているため注意を呼びかけている。動きが活発化する春を前に、室内に持ち込まないことが重要だという。(田村創)

 トコジラミは、カメムシの仲間で別名・南京虫。赤褐色をした成虫は体長5~8ミリ程度で、25度ぐらいの気温を好み、春から夏にかけ活動のピークを迎える。

 夜行性で、ベッドや床などの隙間に隠れ、就寝中の人の手足などを刺す。唾液によるアレルギー反応のため激しいかゆみに襲われ、発熱を引き起こす場合もある。

 トコジラミの問い合わせは、2022年は313件だったが、23年は3倍以上の975件に増えた。

 近年、フランスや韓国で大量発生し、海外からの荷物に紛れて日本に持ち込まれるケースがある。日本では第2次世界大戦後、化学物質「DDT」などの強力な殺虫剤でほとんど撲滅したが、近年は都市部で広がっているという。

 繁殖力が高く、家などに持ち込むと駆除が難しい。最近は、薬剤に強い抵抗性を持つタイプも現れ、薬剤に強いトコジラミに効果があるとされる殺虫成分「ブロフラニリド」が開発され、同社はこの有効成分を使った駆除剤の販売を始めた。

 研究部は「旅行や出張でホテルに到着したら隙間などをチェックし、痕跡がないか確認してほしい」と注意喚起している