ホンダ、水素なしでも走るFCVを発表 国内初のプラグイン機能
朝日新聞社
ホンダの水素燃料電池車「CR―V e:FCEV」=2024年2月28日、東京都江東区、稲垣千駿撮影© 朝日新聞社
ホンダは28日、水素燃料電池車(FCV)の「CR―V e:FCEV」を今夏に発売すると発表した。コンセントから充電できるプラグイン機能を搭載したのが特徴で、水素をフル充塡(じゅうてん)すれば600キロ以上走れるとしている。
FCVにプラグイン機能を付けたのは国内大手で初めてという。水素ステーションがあまり普及していない現状を考え、電池だけでも60キロ以上走れるようにすることをめざす。担当者は「大半の人は、1日平均10キロ程度しか走らない。平日は自宅での充電だけで走れる」と話す。
価格は未定。米ゼネラルモーターズ(GM)と共同開発した燃料電池システムを搭載しており、米オハイオ州で生産したものを輸入販売する。新型のFCVを発売するのは、16年の「クラリティ フューエル セル」以来8年ぶり。ホンダは2040年までに新車販売をすべてEVやFCVにすると宣言している。(若井琢水