高齢のバイデン氏とトランプ氏 「不測の事態」いつ起きても混乱

毎日新聞

バイデン大統領(左)とトランプ前大統領=AP

 

 

 

 

 

 11月の米大統領選は、民主党のジョー・バイデン大統領(81)と共和党のドナルド・トランプ前大統領(77)の再対決になる公算が大きくなっている。2人とも高齢だが、もし「不測の事態」で選挙運動を続けることが難しくなった場合はどうなるのか。米メディアでも注目の話題になっている。

 

 

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2大政党の候補は、共和党は7月、民主党は8月の党全国大会で正式に指名される。6月まで各州で行われる予備選・党員集会の結果に基づき、各州に割り当てられた代議員(民主党3936人、共和党2429人)が投票で決める。  

 

今のところバイデン氏とトランプ氏が指名される可能性が高い。

 

だが、バイデン氏は記憶力の低下や言い間違いが何度も指摘されている。

 

トランプ氏も、

共和党の大統領候補指名争いを続ける元国連大使のニッキー・ヘイリー氏(52)と

ナンシー・ペロシ元下院議長(83)を混同したことがある。  

 

 

◇全国大会以降なら明確ルールなし  バイデン氏とトランプ氏が全国大会前に健康問題などで出馬を断念した場合、各州の予備選・党員集会で獲得した代議員の票は宙に浮く。党の判断で予備選や党員集会をやり直す可能性もあるが、費用や労力、時間の制約で難しい。そのため、全国大会に集まった代議員が「自由投票」で候補を決めるシナリオが有力だ。  

 

 

米ABCニュースによると、

全国大会で新たな候補が名乗りを上げるには、

民主党では300人以上の代議員、

共和党では5州以上の代議員団からの支持が必要だ。

 

 

さらに党の候補指名を得るには過半数の代議員の支持が必要だが、

票がばらけて候補がなかなか決まらない可能性もある。

 

 

全国大会での「一発勝負」は混乱が予想される。

 

 

  また、夏の全国大会以降に指名候補が出馬を断念した場合は、

党全国委員会が候補選びを主導することになる。

 

だが、人選の明確なルールはなく、

手続きを巡って党内の駆け引きが激化する公算が大きい。  

 

 

大統領選は11月5日に投票日を迎える。

 

 

当選した大統領の職務続行が不可能になった場合は、

副大統領が継承することになる。

 

バイデン氏は今回もカマラ・ハリス副大統領(59)とペアを組んでいるが、

トランプ氏が副大統領候補に誰を選ぶかも注目される。

【コロンビア(サウスカロライナ州)秋山信一

 

 

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