女性を借金漬けにして強制売春…
「日本のホストクラブはまるでカルト
お姫さまから「セックスワーカー」へ転落
Julian Ryall
サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(中国)
甘い言葉で若い女性をだまし、法外な料金を請求する悪質なホストクラブの手口を中国紙が取材。店への借金返済のために売春に従事させられた女性などに、恐るべき「洗脳」の手法を聞いている。
ユノがホストクラブの客引きの男から初めて声をかけられたのは、18歳のときだった。
「イケメンのホストとおしゃべりしてお酒を飲むだけの楽しいところ。怖いことは何にもない」──その言葉を信じて、店に入った。
ところが数ヵ月のうちに、ユノは150万円近い借金を抱えることになる。「愛している」と言ってくれたホストからは、たまった店への支払いを完済するよう迫られた。
そんな大金を持ち合わせていない彼女は、女性を食い物にする東京の性産業に放り込まれた。
請求金額を払えず、強制的に売春
現在20歳になったユノは傷つき、不安におびえる毎日を送っている。悪名高い東京・歌舞伎町で売春を強要される一方、ホストクラブへの借金は減るどころか、利子で膨らみ続ける日々を送った。
追い詰められた彼女は2022年11月、悪質なホストクラブの被害者支援などをする一般社団法人「青少年を守る父母の連絡協議会(青母連)」に助けを求めた。ユノは同団体のアドバイスのもと、弁護士に自分の問題を相談することができた
だが彼女は、どこかでホストや歌舞伎町の性産業を取り仕切る人物と出くわすのではないかと、いまも気が気でない。すでに一度、危険に遭遇してもいる
クーリエ・ジャポンクーリエ・ジャポンは世界中のメディアから記事を厳選し、日本語に翻訳して掲載しています。グローバルな視点で物事を考える習慣が身につきます。courrier.jp