銃乱射した少年の母親に初の有罪 米ミシガン州「適切な対応とらず」
2024年2月1日、米ミシガン州オークランド郡にある裁判所で証言台に立ったジェニファー・クランブリー被告=ロイター
2021年に米ミシガン州の高校で15歳の少年が11人を死傷させた銃乱射事件で、地元の陪審団は6日、過失致死罪で訴追されていた両親のうち、母親ジェニファー・クランブリー被告(45)に有罪の評決をくだした。AP通信が伝えた。子どもが起こした銃撃事件で保護者が有罪になるのは米国史上初めてだという。量刑は4月に言い渡され、最長で禁錮15年の刑が科せられる可能性がある。
【写真】2024年2月2日、米ミシガン州の裁判所で入廷するジェニファー・クランブリー被告(中央)=AP
12人の陪審員で構成する陪審団は、ジェニファー被告について、銃の管理が不十分で、精神状態が危うかった少年に適切な対応もとらなかったと判断した。同じ罪状で訴追されている父親ジェームズ被告の評決は3月に行われる予定だ。 事件は21年11月30日にオックスフォード高校で起きた。当時15歳だった少年はカバンに入れて持ち込んだ9ミリ拳銃で生徒4人を殺害し、生徒6人と教師1人を負傷させた。少年は罪を認め、第1級殺人やテロ行為などの罪で23年12月に仮釈放なしの終身刑を言い渡されていた。
朝日新聞社