10分に1人、地獄で出生」ガザ、戦争下で2万人の赤ちゃん

 

毎日新聞

イスラエル軍の攻撃で住む場所を追われ、子どもと共に避難するパレスチナ女性=パレスチナ自治区ガザ地区南部で2024年1月14日、AP

 

 

 

 

 「恐ろしい戦争の中で、10分に1人の割合で赤ちゃんが生まれている」。国連児童基金(ユニセフ)は19日、イスラエルとイスラム組織ハマスによる戦闘が始まった10月上旬以降、パレスチナ自治区ガザ地区では約2万人の子どもが生まれたと明らかにした。今月ガザの産科医療の現場を訪れたイングラム報道官は「地獄の中で出産されている」と述べ、即時の人道的停戦を訴えた。 

 

 

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この日のオンライン記者会見でイングラム氏は「ただでさえ不安定な(ガザの)新生児と妊産婦の死亡率は、医療制度の崩壊とともに悪化している」と指摘。現地で会った複数の妊産婦や医療従事者たちの実例を紹介した。  妊娠中に自宅が攻撃を受け、不全流産したまま処置を受けられていないというパレスチナ人女性は「赤ちゃんがこの悪夢の中に生まれてこないのが一番だ」と語ったという。また、8週間で死亡した妊婦6人の帝王切開に立ち会ったという看護師は「爆撃による大気の悪化により、流産が増えている」と報告したという。  またイングラム氏によると、妊娠中や出産直後の多くの女性が滞在するガザの避難所は衛生状況が悪い「非人道的」な環境にあり、2歳未満の子ども13万5000人が深刻な栄養失調の危機にさらされている。「人類は、この常軌を逸した『日常』をこれ以上続けてはならない。母親と新生児には人道的停戦が必要だ」と訴えた。

 

【ニューヨーク八田浩輔

 

 

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イスラエル軍、ガザ住民数千人を拘束か 国連

AFP=時事

イスラエルのパレスチナ自治区ガザ地区との境界近くの拠点で、戦車の近くに立つイスラエル兵(2024年1月14日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

 

 

【AFP=時事】

 

昨年10月7日にイスラエルとイスラム組織ハマス(Hamas)との軍事衝突が始まって以降、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)の男性数千人がイスラエル軍に拘束され、拷問に等しい状況に置かれている可能性がある。被占領パレスチナ地域の国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)代表を務めるアジス・ソンガイ(Ajith Sunghay)氏が19日、明らかにした。

 

 

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ガザ南部ラファ(Rafah)からビデオリンク方式でスイス・ジュネーブでの記者会見に臨んだソンガイ氏は、イスラエルの治安部隊に30~55日拘束されていたと主張する複数人と面会したと説明。 

 

「彼らは殴られ、辱められ、拷問に等しい扱いや虐待を受けたと語った。

 

 

長時間目隠しされ、中には数日間ずっと目隠しされていたという人もいた」「ある男性は55日間の拘束期間中、1度しかシャワーを浴びさせてもらえなかったと話し、解放された時にはおむつしか身に着けていない状態だったという複数人の報告もある」と述べた。 

 

 

 こうした証言は、パレスチナ人の大規模拘束についてOHCHRがこれまでに得た報告内容と一致しているという。報告によれば、多くの民間人が秘密裏に拘束されて虐待を受け、家族や弁護士に面会できず、法律による保護も十分に受けられていない。

 

 

  ソンガイ氏は拘束されているガザ住民の数について、正確な人数を挙げることはできないが、「数千人に上るとみられる」との見解を示した上で、イスラエルには、拘束者全員を国際人権法、国際人道法に基づく国際規範にのっとって扱う義務があると述べた。

 

【翻訳編集】 AFPBB News

 

 

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