国際Aマッチ10連勝
メンバーの質は過去ナンバーワン
謎采配だらけのイラク戦、
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国際Aマッチ10連勝
メンバーの質は過去ナンバーワン
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サッカー日本代表、やはり最大の弱点は監督の能力の低さ。謎采配だらけのイラク戦、国際タイトルは夢【アジアカップ2023
サッカー日本代表は19日、AFCアジアカップカタール2023・グループリーグD組第2節でイラク代表と対戦。
前半だけで0-2のリードを許した日本は試合終盤に遠藤航の得点で1点差に詰め寄るも力及ばず、1-2で敗戦している。
この結果、
グループ首位通過の可能性は完全に消滅することになり、
2011年大会以来の優勝に向け早くも崖っぷちに追い込まれている。
【図解】日本代表、決勝トーナメント進出の条件は?【アジアカップ2023】
スコア以上の完敗と言っていいだろう。
明確な狙いを持って攻撃を仕掛け、
チャンスを確実に活かしてきたイラク代表とは違い、
日本代表は終始ちぐはぐでほとんど怖さがなかった。
枠内シュートは2本に留まっており、
負けるべくして負けたと言わざるを得なかった。
優勝候補である日本代表を
地獄へ突き落とすべくハードな戦いを続けたイラク代表の選手に比べると、
日本代表の方がパフォーマンスレベルが低い選手は多かった。
ただそれ以上に差を感じたのはヘスス・カサス、
そして森保一の両監督の能力だろう。
イラク代表戦における森保監督の采配には多くの疑問が残った。
まずは南野拓実の左サイド起用だ。
これまで同選手をサイドで起用し、
うまくいったケースはほとんどなかった。
それもそのはず、
単独での突破力にそこまで強みのない南野は
ゴールに近い中央の位置で使ってこそ輝く選手。
今季モナコで復活した一因も、
アドルフ・ヒュッター新監督によって中央でのプレーを許されたからだ。
案の定、
左サイドを任された南野は存在感がなく、
後半にトップ下へ移ってから徐々に持ち味を出すようになっていた。
選手本人も試合後に前半はうまくいかなかったとコメントしているなど、
やはりサイド起用が機能していたとは言い難いだろう。
そして攻撃デザインのなさ。
トップ下に技術とアイデアを持つ久保建英を使ったにも関わらず、
彼の良さを引き出す形はほとんど見られなかった。
攻撃のほとんどがサイドからで、
最後は伊東純也や
伊藤洋輝からの
クロスでボックス内のイレギュラーを狙うだけ。
しかし、
高さに強みのない浅野拓磨がワントップのため、
効果的ではなく。
この攻撃なら上田綺世を使うべきだったはずだ。
交代も意図がわからない。
なぜ不調だった菅原由勢を引きずったのか。
なぜ機能していなかった浅野を
早い段階で下げて
上田を入れなかったのか。
スペースがない中で
前田大然の投入は効果的だったのか。
挙げ出せばキリがないが、
確実に言えるのはただポジションに選手を当てはめているだけということだ。
2019年のアジアカップでは決勝でカタール代表に敗れ準優勝となった。
この時も完璧に対策され、
最後まで采配で後手を踏み続けて完敗している。
カタールワールドカップのように
自分たちがチャレンジャーで、
ある程度準備してきた展開になれば強いが、
アジア杯のようにチャレンジされる側に回った
途端なにもできなくなるのは、
多少は選手の力でどうにかなると思っている部分があるからではないか。
選手の力を信じることが悪ではない。
だが、個性を活かすも殺すのも指揮官次第だ。
メンバーの質は間違いなく過去ナンバーワンだ。
しかし、
指揮官が選手の特徴を
最大限に引き出すことができずに
早くも
黒星を喫した。
アジア杯、
東京五輪、
カタールW杯…。
森保監督のチームが
これまでの国際舞台で
過去最高成績を超えていないのは
偶然か
必然か。
国際Aマッチ10連勝
という事実で忘れかけられていたが、
やはり今のチーム最大の弱点は指揮官の能力かもしれない。
フットボールチャンネル編集部
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森保一監督
評価:C
すでに後の祭り。サッカー日本代表は何を間違えた? お手本になり得るイラク代表の日本対策【西部の目/アジアカップ2023
お手本になり得るイラク代表の“日本対策”
後半から谷口彰悟に代えて冨安健洋。おそらくフサインへのロングボール対策だったのだろうが、そのフサインが交代で退いたのと、日本代表のベースとなっている冨安、板倉、守田、遠藤の4人が揃ったことでプレー強度が上がり、ワンサイドゲームに移行した。
ただ、66分から5-4-1のローブロックを敷いたイラク代表に対して、崩し切れない流れは変わらず
56分には左サイドを突破した伊東の低いクロスボールに浅野が合わせにいったが触れず。このプレーはいったんPKと判定されたが、VARが介入してOFRが行われた結果、ファウルではないと覆された。浅野はボールに触れておらず、相手選手がボールをクリアしているので最終的な判定どおりだろう。
後半から伊東が左サイドへ移動し、南野がトップ下、久保が右(62分に堂安律と交代)となった。前半に効果的でなかった左の可変ではなく、南野は最初からトップ下に置き、左右のドリブラーに突破を委ねたことで攻撃の鋭さは増した。守田が高い位置で絡めるようになり、南野、堂安がバイタルでプレーできるようにもなった。前半から後半のようにプレーしていれば、おそらく結果は違っていたように思われるが、すでに後の祭り。アディショナルタイムにCKから遠藤がゴール。さらに猛攻を仕掛けたが2点目は遠かった。
イラク代表は日本代表に対してどうプレーすべきかのサンプルだった。日本代表にとっては、それを上回るには何をすべきなのかが明確になったはず。今後の試合で改善点をしっかり示していかなくてはならない。
(文:西部謙司
すでに後の祭り。サッカー日本代表は何を間違えた? お手本になり得るイラク代表の日本対策【西部の目/アジアカップ2023】 (footballchannel.jp)
国際Aマッチ10連勝・メンバーの質は間違いなく過去ナンバーワン;謎采配だらけのイラク戦、