2024年能登半島地震

被災した能登空港滑走路を仮復旧、

 

12cmの最大段差を補修

安藤 剛

 

 

被災した能登空港滑走路を仮復旧、12cmの最大段差を補修 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

 

 

 

 

 

 

日経クロステック/日経コンストラクション

石川県は能登空港の滑走路で段差が最大だったひび割れを、空港の仮復旧のため補修した。2024年1月10日に撮影(写真:石川県)

石川県は能登空港の滑走路で段差が最大だったひび割れを、空港の仮復旧のため補修した。2024年1月10日に撮影(写真:石川県)

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 石川県は2024年1月1日の能登半島地震で被災した能登空港(のと里山空港、石川県輪島市・穴水町・能登町)の滑走路を仮復旧して1月11日、自衛隊機を対象に供用を再開した。滑走路にできたひび割れの中で段差が最大のものを補修し、離着陸を可能にした。

 

補修前の能登空港滑走路のひび割れ。段差は約12cm、長さは約37mだった。2024年1月5日に撮影(写真:石川県)

補修前の能登空港滑走路のひび割れ。段差は約12cm、長さは約37mだった。2024年1月5日に撮影(写真:石川県)

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■最大段差のひび割れは誘導路の近くに発生

■最大段差のひび割れは誘導路の近くに発生

仮復旧のため補修したひび割れの位置を示した能登空港滑走路の平面図(出所:石川県の資料に日経クロステックが加筆)

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 滑走路の誘導路に近いところに、段差約12cmで長さ約37mのひび割れが生じていた。県は現地入りした国土交通省職員の助言を受けて、自衛隊機の離着陸に影響する部分に絞って補修した。施工は北川ヒューテック(金沢市)だ。

 

被災直後の能登空港滑走路の航空写真。黄色の線で囲んだ箇所に最大段差のひび割れがあると見られる。2024年1月2日に撮影(出所:アジア航測・朝日航洋の写真に日経クロステックが加筆)

被災直後の能登空港滑走路の航空写真。黄色の線で囲んだ箇所に最大段差のひび割れがあると見られる。2024年1月2日に撮影(出所:アジア航測・朝日航洋の写真に日経クロステックが加筆)

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 24年1月16日時点で、その他のひび割れを補修して滑走路が本復旧するのは、1月25日以降となる見込みだ。県は本復旧に日数を要することについて、「大小、多数のひび割れが確認されている。(自衛隊機を対象に)仮滑走路として運用する中で作業時間が限られるうえ、施工者の確保や資材の調達に時間がかかっている。雪の影響もある」(空港企画課の紙谷敬之氏)と説明する。

 

被災直後の能登空港滑走路の航空写真。上の写真とは別の箇所。ここでもひび割れが目に付く。2024年1月2日に撮影(写真:アジア航測・朝日航洋)

被災直後の能登空港滑走路の航空写真。上の写真とは別の箇所。ここでもひび割れが目に付く。2024年1月2日に撮影(写真:アジア航測・朝日航洋