佐々木朗希メジャー移籍直訴にロッテ球団社長が“条件”…歴代ポスティング投手の「平均」が示す厳しすぎる現実

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「ポスティングでメジャーに行きたい」(C)日刊ゲンダイ

「ポスティングでメジャーに行きたい」(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイDIGITAL

ロッテの高坂俊介球団社長(41)が4日、年始の挨拶に訪れたZOZOマリンスタジアムで会見を行い、ポスティングによるメジャー挑戦の意向を球団に伝えているとされる佐々木朗希(22)に言及。「きょうは私の立場ではコメントを差し控えたい」としたうえで、「以前から話している通り、活躍した選手がメジャー挑戦することについては、球団として後押ししたいという考え方は変わっていない」と一定の理解を示した。

入団5年目を迎える佐々木の昨季までの通算成績は、実働3年で46試合に登板して19勝10敗、防御率2.00。2022年には史上最年少での完全試合を達成するなど鮮烈な印象を残している一方、首脳陣は十分な登板間隔と厳格な球数制限を設けるなど、いまだ育成段階という方針を崩していない。球団社長の「活躍した選手の」というメジャー挑戦の〝条件〟が今後の鍵を握ることになりそうだ。

そこで、過去にポスティングでメジャー移籍した日本人投手の在籍年数と通算成績を調べてみた。

・藤浪晋太郎

在籍10年 189試合 57勝54敗

・有原航平

在籍6年 129試合 60勝50敗 2セーブ

・山口俊

在籍14年 427試合 64勝58敗 112セーブ

・菊池雄星

在籍9年 158試合 73勝46敗 1セーブ

・牧田和久

在籍7年 276試合 53勝49敗 25セーブ

・大谷翔平

在籍5年 85試合 42勝15敗

・前田健太

在籍9年 218試合 97勝67敗

・田中将大

在籍7年 175試合 99勝35敗

・ダルビッシュ有

在籍7年 167試合 93勝38敗

・井川慶

在籍9年 190試合 86勝60敗

・松坂大輔

在籍8年 204試合 108勝60敗

・森慎二

在籍9年 431試合 44勝44敗 50セーブ

・大塚晶則

在籍7年 305試合 14勝23敗 137セーブ

・石井一久

在籍10年 244試合 78勝46敗

以上14選手の平均は在籍8.36年、69.14勝になる。

ネット上に《最低でもローテ完成や優勝に貢献してから》《まだ1年通して活躍しているイメージ無いので、きっちり自分の仕事をして欲しい》《1年間NPBでローテを守ったことがない人間がMLBに行ってもケガするだけ》と時期尚早の声が溢れているのも当然かもしれない