大規模開発による規制も…

記録的な円安が「海外の投資家」を北海道のスキーリゾートへ呼び込んでいる

 

 

フィナンシャル・タイムズ(英国)

 

Text by Kana Inagaki

 

外国人がこぞって訪れる北海道のニセコ町。為替の円安も追い風になり投資が加速する一方で、開発の規制も始まっている。ニセコの現在の不動産価値や開発の弊害について英紙が報じた。

にぎわうニセコ


山岳ガイドのトレーシー・レナードは8年前、北海道のニセコ町に住宅を購入して以降、この町が日本有数の人気国際スキーリゾートへ変貌するさまを見つめてきた。新型コロナのパンデミックを受け、ニセコの観光業と不動産取引はほぼ停滞状態にあったが、スキー客と投資家たちは大幅な為替の円安に誘われて「リベンジ買い」に転じている。

さらに地球温暖化が、良質なパウダースノーが安定して供給されるニセコの価値をさらに押し上げてきた。レナードは、「最近の円安で、コロナ禍後の繰越需要に拍車がかかっています」と話す。米国出身の彼は2008年から毎冬ニセコに通い、その後、東京からニセコ町に移住した。

「海外客はコロナ禍後に増え、町は非常に多様な人々でにぎわっています。あとは、ニセコや北海道に住む私たち住民が、こうした需要の急伸にいかに適応できるかが問題です

 

 

 

人口5000人弱のニセコは、不動産価格が急騰した数少ない辺境の町となった。その背景には、国際スキーリゾートへの変貌がある。英語が話せる外国人労働者を雇用するレストランやバーも少なくない。

 

 

 

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