バンクシー新作「STOPドローン」、本人公開後にすぐ窃盗被害

 

 

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ロンドンの交差点で2023年12月22日、バンクシーの作品を柱から外そうとする男=AP

 

 

 

 

 正体不明の路上芸術家、バンクシーがロンドン市内に設置した新作が22日昼に明らかにされ、わずか約1時間後に盗まれた。2人組の男が盗む様子を目撃者が撮影しており、その動画がSNSで拡散されている。 

 

 

 

【画像】キーウ近郊ボロジャンカで廃虚となった建物に描かれたバンクシーの作品  

 

 

 

 

バンクシーは新しい作品をつくると、1200万人以上のフォロワーがいる自身のインスタグラムアカウントで伝える。22日正午ごろに写真3枚を投稿。新作をインスタで公開するのは9カ月ぶりだった。  この作品は、赤地に白で「STOP」と書かれた標識の表面に、軍用ドローン(無人機)のようなものが大中小の三つのサイズで貼り付けられている。「STOP」の標識は以前からあった。  作品はロンドン市内の交差点の柱に金具で止められており、場所も写真からすぐに特定された。午後1時には、1人の男が柱に寄せた自転車を支え、その上に乗った別の男が工具を使って作品を盗む様子が動画でとらえられた。  バンクシーはパレスチナ自治区ガザ地区で多くの壁画を残したり、ヨルダン川西岸地区で窓から「分離壁」の見える「世界一眺めの悪いホテル」をプロデュースしたりとイスラエル・パレスチナ問題に強い関心を寄せ、「反戦」のメッセージ性を持つ作品も多い。  今回盗まれた新作も、イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突に対して、「停戦」を訴える意味合いを持たせた可能性がある。(ロンドン=藤原学思)

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