世界で最も汚染された都市」 サラエボが2日連続で1位
サラエボ、ボスニア、12月21日 (AP) ― ボスニアの首都サラエボは、12月に入ってから断続的に有毒なもやに包まれており、今週は特に大気の質が悪化し、20日には2日連続で「世界で最も汚染された都市」のトップにランクされた。 スイスに本社を置く大気環境技術会社IQAirは、リアルタイムで一覧を作成するが、20日のサラエボのAQI(大気質指数)を、「非常に不健康」な300とした。中国武漢の197がサラエボに続いた。 世界保健機関(WHO)によると、これは汚染物質が大気質ガイドラインの50倍であることを意味する。 冬季の危険なレベルの大気汚染は、山間の深い谷間にあるサラエボにとって、歴史的課題だった。 それが、空気の流れを遮断する高層ビルの急増、古くて汚染度の高い自動車の利用、都市部での暖房用石炭の使用増加などにより、この10年で状況はさらに悪化した。 暖房と発電をまきと石炭に頼っているため、高レベルの大気汚染がボスニア全土の都市を悩ませている。 世界銀行によると、ボスニアでは毎年推定3300人が、大気汚染で早死にし、年間死亡者数の9%を占めており、その約16%をサラエボと北西部の都市バニャルカが担っているという。 (日本語翻訳・編集 アフロ