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宝塚歌劇団員死亡 遺族側「主要なパワハラは15ある」 LINEやり取りなど劇団に提出した証拠公表
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が9月に急死した問題で、遺族の代理人弁護士が7日午後、東京都内で会見を開き、遺族の新しいコメントや、歌劇団側に提出した証拠などを発表した。歌劇団側が公表した調査報告書で上級生によるパワーハラスメントを認めなかったため、
遺族は「パワハラを一向に認めない姿勢に憤り」
「泣きながら謝り続けている娘の姿を想像すると憤懣やる方ない思い」などとしている。
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遺族側は、死亡の原因に上級生によるパワハラがあったと主張したものの、
歌劇団が公表した報告書は
これを否定。
遺族側は
「パワハラが否定されたままで、合意解決することはありえない」とし、
12月5日付で調査報告書を批判する書面と証拠を提出した。
遺族代理人を務める川人博弁護士らは会見でまず、
遺族のコメントを代読。
「今でも娘からのLINE(ライン)を、電話を、そして帰ってくる足音を待ち続けています」と悲痛な思いが明かされた。
「宙組の生徒さんが勇気を出して証言してくださった事、私たち家族が訴えた事を全く反映しておらず、
パワハラを行った上級生を擁護する歪曲された内容
になっています」
と調査報告書の内容を批判した。
最後に
「娘はもう何も言うことはできません。それを良いことに、自分たちの都合の良いように真実をすり替え、娘の尊厳をこれ以上傷つけるのはやめてください」と訴えた。
さらに、演出家らとのラインのやりとりや、
上級生からヘアアイロンで額にやけどを負わされた後の写真、
皮膚科の医師への相談などを提出証拠の一部として公表した。
「主要なパワハラ行為は15ある」
と主張し、
改めて劇団側にパワハラを認めるよう求めた。
次の面談交渉は12月後半を予定しているという