増設した橋が完成後1年で沈下、既設部と最大7cmの段差
坂本 曜平日経クロステック/日経コンストラクション
福島県が整備を進めている県道吉間田滝根線の小戸神橋(福島県小野町)で、2022年9月に完成した拡幅部と既設部との間に最大7cmの段差が見つかった。県が23年11月22日に明らかにした。小戸神橋で生じた段差。写真右側が新設した拡幅部、左側が既設部(写真:福島県)
[画像のクリックで拡大表示]
小戸神橋の既設部は、常磐自動車道と国道349号をまたぐ全長361mの7径間連続鋼箱桁橋だ。03年に完成した。そこへ磐越道小野インターチェンジからの合流車線として、1車線分の橋を新たに横付けし、道路を約3.5m拡幅した。
拡幅部は、延長約154mの鋼3径間連続箱桁橋だ。施工は下部工を福浜大一建設(福島県いわき市)、上部工を矢田工業(同県郡山市)が担当した。
小戸神橋の全景。赤線で囲んだ部分が拡幅した合流車線(写真:福島県)
[画像のクリックで拡大表示]
既設橋と拡幅橋の舗装面(写真:福島県)
[画像のクリックで拡大表示]
拡幅部の完成時に段差はなかったが、開通に向けて舗装などの仕上げの準備を進めていた県職員が23年10月に段差を発見した。国土交通省の国土技術政策総合研究所や東北地方整備局東北道路メンテナンスセンターなどが現地調査したところ、拡幅部の路面が沈下し、既設部との間に1~7cmの段差が生じていることが分かった。
小戸神橋の拡幅部のうち、A1橋台とP1、P2橋脚は直接基礎、P3橋脚は杭基礎を採用している。段差が生じたのは、P3橋脚側の約60mの区間だ
増設した橋が完成後1年で沈下、既設部と最大7cmの段差 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)


