軍事利用
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生成AI「国際指針」で初の合意、開発者から利用者まで対象…G7が閣僚声明
オンライン形式で実施されたG7デジタル・技術大臣会合で発言する鈴木総務相(1日午後9時5分、東京都千代田区で)=帖地洸平撮影
先進7か国(G7)は1日、デジタル・技術相会合をオンラインで開いた。生成AI(人工知能)の規制のあり方などを議論する「広島AIプロセス」では、AIの開発者から利用者までの関係者を対象にする「国際指針」や、偽情報対策の推進などの包括的な成果を取りまとめ、閣僚声明を発出した。
オンライン形式で実施されたG7デジタル・技術大臣会合で、冒頭に発言する鈴木総務相(左)(1日午後9時4分、東京都千代田区で)=帖地洸平撮影
G7は今年、日本が議長国を務めており、広島AIプロセスには鈴木総務相らが出席した。今回の閣僚声明は、急速に利用拡大が進む生成AIを念頭に、幅広い取り組みを定めた初めての国際合意となる。今月上旬にも開かれるオンラインでの首脳会合で、最終的に合意する予定だ。
閣僚声明には、企業や個人などの利用者を含む「全てのAI関係者」を対象にする国際指針を盛り込んだ。偽情報の拡散などAIのリスクを認識し、AIを活用する能力の向上を図ることや、責任ある利用の促進などを明記した。
官民学の国際的な議論を行っている専門組織の東京事務所を新設し、偽情報の拡散を防ぐ技術の開発を推進することも盛り込んだ。インターネット上の情報の発信元を識別する仕組みや電子透かしなどの技術にも言及しており、情報発信者を明示する技術「オリジネーター・プロファイル(OP)」を念頭に置いたものだ。
オンライン形式で実施されたG7デジタル・技術大臣会合で、冒頭に発言する鈴木総務相(左)(1日午後9時3分、東京都千代田区で)=帖地洸平撮影
来年のG7議長国はイタリアになるため、着実な履行に向けた「作業計画」についても協議した。G7以外の国にも国際指針への賛同を呼びかけるほか、開発者向けに具体的な責務を定めた「行動規範」を支持した企業を公表する。
鈴木総務相は会合後、「自由と民主主義の価値を共有するG7が結束して、いち早く課題を解決する方向性を世界に示せたことは大きな成果だ」と述べた
生成AI「国際指針」で初の合意、開発者から利用者まで対象…G7が閣僚声明(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース