米メーン州で銃撃、少なくとも22人死亡か 容疑者は逃走中
2023年10月25日、米国メーン州ルイストンで起きた銃撃事件の容疑者とみられる男が銃を構える映像。アンドロスコッギン郡保安官事務所提供=ロイター
米北東部メーン州ルイストンで25日夕、複数の場所で銃乱射があり、米メディアによると少なくとも22人が死亡、数十人が負傷した。容疑者は逃走しており、地元警察は40歳の男を重要参考人と位置づけ、行方を追っている。
【動画】銃撃事件の現場。地元当局は逃走した容疑者の写真を公開した
地元警察などによると、乱射事件は25日午後7時ごろ、ボウリング場とレストランで起きた。
二つの現場は約5キロ離れており、関連は明らかになっていない。警察は被害者数を公表していないが、地元市議は米CNNに対して「22人の死亡が確認された」と述べた。
警察は、防犯カメラに写ったとみられる現場の映像を公開した。男がライフルのような銃を構えながら、歩いている様子がうかがえる。
ボウリング場のオーナーは米紙ニューヨーク・タイムズに
「事件発生時には、約20人の子どもを含め100~150人がボウリング場にいた」
と伝えた。
また、レストランの経営者は地元紙に
「容疑者が店内でいきなり撃ち始め、従業員は逃げた」と語った。
警察は25日夜、
乱射事件の重要参考人として40歳の男の行方を追っていると公表。
「武器を持っており、危険だと想定すべきだ」としている。
また、男が乗っていたとみられる乗用車は、
ルイストンから約10キロの場所で見つかったという。
AP通信によると、
男は米陸軍で訓練を受け、
銃器の取り扱いの指導に当たっていた人物だという。
警察の資料によると、
2023年夏には精神疾患の治療のため2週間入院し、
陸軍の施設で銃撃事件を起こすと脅したこともあったという。
ホワイトハウスによると、
バイデン大統領は25日夜、
乱射事件について報告を受けた。
メーン州知事らに電話をし、
連邦政府としての支援を約束したという。
ルイストンは
人口約3万8千人で、
メーン州第2の都市。
ニューヨーク市から北東へ550キロほどに位置している。
(ニューヨーク=遠田寛生、中井大助)
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