請求金額、少ないですが、
世田谷区、
あっぱれ!
役人も、
土建屋を、
恐れず、
怖がらずに、
たまには、しごとしますね!!
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工程遅延の代償は約7億7800万円、世⽥⾕区が⼤成建設に違約⾦請求へ
小山 航
日経クロステック/日経アーキテクチュア
竣工が20カ月近く遅れる見通しとなった
東京都世田谷区の本庁舎建て替え工事。
世田谷区は2023年9月7日、
施工者の大成建設に計約7億7800万円を請求するため
同社と協議中であると発表した。
3期に分けて進める工事のうち1期における工程遅延と、技術提案の不履行に対する違約金だ。区はこの他、工程遅延で生じた損害についても賠償を求める方針を示している。
世田谷区が大成建設に請求する違約金と損害賠償の内容(出所:世田谷区の資料と取材を基に日経クロステックが作成)
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世田谷区本庁舎の建て替え工事は、現庁舎の解体と新庁舎の建設、世田谷区民会館の改修を3期に分けて進める計画で、総事業費は約450億円に上る。新庁舎は地下2階・地上10階、延べ面積約3万6400m2の東棟と、地下2階・地上5階、延べ面積約3万6500m2の西棟だ。設計は佐藤総合計画(東京・墨田)が、工事監理は同社と世田谷区が担当している。
大成建設は施工計画の不備などで、区に対して2度にわたり1期工事の工期延長を申し入れてきた。22年12月に2カ月、23年5月に6カ月の計8カ月だ。その結果、1期工事の工期は当初の23年7月31日から24年3月29日まで延長することになった。
区は、契約金額のうち1期工事に相当する約183億円について、工事請負契約約款に基づき年率3%で違約金を計算。遅延日数242日に応じた約3億6300万円を大成建設に請求する。また、入札時に求めた技術提案13項目のうち3項目が不履行であるとして、約4億1500万円も合わせて請求する方針だ。
世田谷区が本庁舎建て替え工事の入札で求めた13項目の技術提案。赤枠で示した3項目について、不履行と判断した(出所:世田谷区の資料に日経クロステックが加筆)
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区が不履行と判断したのは次の3項目。1つ目は「長期間かつ、複雑な事業であることを考慮した施工体制及び技術者の配置」、2つ目は「区との連携、区民対応を考慮した体制や工事運営の具体的な提案」、3つ目は「社会情勢の変化や施工におけるリスクを考慮した工期遵守のための方策」だ。区庁舎建設担当課の鳥居廣基課長は、「工期延長の申し入れや著しい工程遅延を受けて判断した」と説明する。
写真は建設が進む東1期棟。鉄骨造・鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造で、免震構造を採用している。右手の低層部は、改修中の世田谷区民会館。1期工事では、東棟の南側に当たる東1期棟と、西棟の北側に当たる西1期棟を建設する。2023年9月14日撮影(写真:日経クロステック
工程遅延の代償は約7億7800万円、世⽥⾕区が⼤成建設に違約⾦請求へ | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)