児童心理学者が解説

「子供の幸福度世界一」のオランダの親が絶対に我が子にしない6つのこと

 

 

CNBC(米国)ほか

Text by COURRiER Japon

 

幸せなオランダの子供


オランダの子供は幸せだと言われる。国連児童基金(ユニセフ)の先進国の子供の幸福度に関するレポートで、毎年1位となっているからだ。

 

 

2020年に発行されたレポート

 

 

『子どもたちに影響する世界:先進国の子どもの幸福度を形作るものは何か』

 

 

において、38ヵ国中、オランダは「精神的幸福度」と「総合順位」で1位となっている。総合トップとなったのは2007年、2013年に次いでのことだった。

対照的に、同調査で総合20位となった日本の子供は「身体的幸福度」で1位なのにもかかわらず、精神的幸福度で37位と極端な結果を示した。

幸せな子供を持つオランダの親たちはどんな子育てをしているのか──。その秘密について、オランダの児童心理学者であり、2人の娘の子育てをするフェロニク・ファン・デア・クレイが米メディア「CNBC」に寄稿している

 

 

 

 

 

国際経験豊富で、多様な国での子育てスタイルを見てきた彼女によると、「オランダの親が決してしないこと」が6つあるという。
 

1. 車で送り迎えをしない


サイクリング文化があるオランダでは、子供たちは早い時期から自転車に乗る。赤ちゃんが座れるようになれば、親はすぐに自分の自転車に取り付けたカーゴに寝かせ、あちこちを一緒に移動するようになる。

さらに、オランダ人は悪天候の日も雨具を身につけ、できる限り自転車に乗る。雨の日に自転車で走るのはやや大変そうだが、そこから子供たちが学べることもあるという。人生で障害に直面しても、それを乗り越えられるということだ。

また、子供たちの多くは9歳か10歳までには、学校や友達の家まで自ら自転車で通うようになる。このような自由と親からの信頼を得ることで子供たちは自立心を高められ、自信を持って成長しやすくなるそうだ

 

 

 

 

 

 

2. 子供を逐一監視しない


オランダの親たちは遊び場で子供たちを自由にさせ、心配して細かな行動まで監督することはない。親たちがみんなベンチに座って穏やかにおしゃべりするなか、子供たちが走り回り、あちこちをよじ登って、何度も転んでいるというのは典型的な光景だ

 

 

 

 

オランダの子供たちは幼い頃から周囲の環境を探索し、自信を持ち、転んでも自分で立ち上がることが求められるという

 

 

「子供の幸福度世界一」のオランダの親が絶対に我が子にしない6つのこと | 児童心理学者が解説 | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)