ロシアがICBM「サルマト」を実戦配備 「最強のミサイル」と主張
ロシアの新型大陸間弾道ミサイル「サルマト」。ロシア国防省提供=AP
ロシアの国営宇宙機関ロスコスモスのユーリー・ボリソフ社長は1日、ロシア国防省が「最強」と主張する最大級の新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「サルマト」を実戦配備したと明らかにした。インタファクス通信が伝えた。プーチン政権は「核の恫喝(どうかつ)」を強めており、ウクライナ侵攻をめぐって対立する米欧を牽制(けんせい)する狙いがある。
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ロシアは侵攻開始後の昨年4月、サルマトの発射実験に成功した。10以上の核弾頭が搭載可能で、米テキサス州と同等の面積を壊滅させる破壊力があるという。プーチン政権はミサイルの近代化を進めており、今後、配備が進めば、ソ連時代の旧型ICBMは一掃されることになる。 サルマトの射程は1万8千キロと「世界最長」を誇る。ロシア国防省は「様々な軌道で飛行して防衛システムをかいくぐるだけでなく、従来の北極経由に加え南極経由でも米国を攻撃できる」として、最強のミサイルだと主張している。
朝日新聞社