中国不動産に異変 作りかけで“放置”の超高層ビル
中国の高度成長を支えてきた不動産市場に異変が起きています。業者の資金繰りが悪化し、建築が止まるビルが続出。天津市では超高層ビルの建設がストップし、放置されています。
天津市の開発区にひときわ高くそびえる摩天楼。117階建て、高さは597mと日本一高い「麻布台ヒルズ」より250m以上高い。しかし、工事は止まっており周辺のマンションの工事も止まって作りかけのマンションがあちこちにある。同じ不動産会社が開発していた一帯の工事がすべてストップしているという。 「核心の場所なのにもったいない」(天津市民) 「きちんと建てないと政府や住民の経済回復への自信がなくなる」(広東省から来た人) 上半期の中国の不動産投資はマイナス7.9%と大きく落ち込んだ。このような問題は、天津市内の別のマンションでも…。4月末に引き渡し予定だったものの、まだ完成していない未完成物件を購入した人に話を聞くことができた。
4月末に引き渡し予定だったものの、まだ完成していないマンション
「私はお金を払って『モノ』を買った。ジュースや野菜ではなく『4000万円の部屋』だ。たくさんのお金を払ったのだから、その『モノ』を私に引き渡してほしい」(未完成物件の購入者) 不動産業者は工事は止まっていないと主張しているが、実際は遅々として進んでいない。男性は政府に抗議を行ったが効果はないという。 中国の経済成長を支えた不動産業界の異変。中国政府は不動産企業への支援などの対策を講じているが、効果はまだ見えていない。(ANNニュース
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