スト余波、ハリウッド撮影中止も 影響拡大、出演に制約
14日、米ロサンゼルスの映画スタジオ近くで集会に参加するスト中の脚本家と俳優(AP=共同)
【ロサンゼルス共同】
全米映画俳優組合が14日にストライキに踏み切り、映画の都ハリウッドで影響が拡大している。加入する俳優らは作品への出演だけでなく宣伝などの活動も制約されるため、一部で新作公開イベントの取りやめが決まり、来年公開予定の作品の中には撮影中止に追い込まれたケースも出始めている。
米メディアによると、スト実施を受け、新作ドラマ「スペシャル・オプス・ライオネス」の出演者がレッドカーペットに登場する18日のロサンゼルスでのイベントは中止が決まった。ゾーイ・サルダナさんやニコール・キッドマンさんらが出演し、イベントにも参加する予定だった。 5月からストを続ける全米脚本家組合に俳優組合が加わったことで影響が拡大。
いずれも来年に公開が予定されるトム・クルーズさん主演の映画「ミッション・インポッシブル」シリーズの続編や
「デッドプール3」
「グラディエーター2」
の撮影は中止に追い込まれている
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スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす
スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす
スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす
SAG-AFTRA(米映画俳優組合)が正式にストライキの決行を発表し、俳優たちが契約交渉において特に懸念している問題について、本日行われた記者会見で組合のリーダーがよりくわしい内容を明かした。
その問題とは、AIだ。
俳優の同意や補償なく、AIベースの技術でその肖像を使用することに対する保護が、SAG-AFTRAの大きな争点であることはこれまでも伝えられてきた。しかし、本日の記者会見で、SAG-AFTRAの事務局長を務めるダンカン・クラブツリー=アイルランドは、AIに関するハリウッドのスタジオからの提案ついてさらなる詳細を明かした。これはかなり衝撃的な話だ。 ハリウッドのスタジオを代表して交渉にあたるAMPTP (映画製作者協会)から出された、俳優のデジタルの肖像を保護するための「革新的な」AIの提案とはどういったものなのか、質問を受けたクラブツリー=アイルランドははっきりと答えている。 「これが革新的な提案だと思う人は、もう一度よく考えたほうがいいと思います」 「その『革新的な』AIの提案では、背景にいる演技者たちをスキャンすることができ、彼らはその日1日分の出演料を支払われる。そして彼らの所属会社がそのスキャンや画像、肖像を所有し、将来のいかなるプロジェクトでもそれを同意なしで、補償もなしに使用できるのです」とクラブツリー=アイルランドは言っている。「これが革新的な提案だと思う人は、もう一度よく考えたほうがいいと思います」 この提案内容は、まるでNetflixのドラマシリーズ『ブラック・ミラー』のような話だ。ジョークではなく、実際にシーズン6のエピソード1「ジョーンはひどい人」によく似ている。 クラブツリー=アイルランドの返答は下の動画で見ることができる。 AIについては記者会見の前半でも話題となっており、SAG-AFTRAのフラン・ドレシャー代表(彼女の熱のこもったスピーチはオンライン上で称賛されている)は、ストライキの決行に際して、「ビジネスモデル全体がストリーミングとAIによって変えられてしまった」と述べている。 「今、私たちが毅然と立ち上がらなければ、みんなが危険にさらされることになるでしょう」とドレシャーは続ける。「これまでと同じようにビジネスモデルを変えることもできなければ、契約の変更も期待できません」 SAG-AFTRAがWGA(全米脚本家組合)と同時にストライキを決行するのは1960年以来となる。
Alex Stedman
スト決行の米俳優組合、俳優とAIについてハリウッドのスタジオから行われた衝撃的な提案内容を明かす(IGN JAPAN) - Yahoo!ニュース
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年収20億円以上のメリル・ストリープ他ハリウッド俳優たち、「賃金値上げ」を求め23年ぶりの大規模ストライキへ...現在冷戦中
ハリウッドでは5月2日から全米脚本家組合(WGA)によるストライキが続くなか、メリル・ストリープやジェニファー・ローレンスをはじめとする映画俳優組合(SAG-AFTRA)加入の俳優300人以上も同様の動きを見せようとしている。
【写真】あの大物俳優も? TV番組、映画をクビになった俳優13
俳優たちは現行の契約が終了する期限となった6月30日(現地時間)に、動画配信大手ネットフリックスをはじめアマゾンやウィルト・ディズニーなどが加盟する全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)との新たな労働契約に関して契約内容の変更を求めており、期限までに合意が得られなかった場合はストライキに入ることが組合員の投票で可決、7月1日午前0時1分から23年ぶりとなるストライキが行われることになっていた。 ところが、報道によると、両者は7月12日午前0時まで交渉を続けることで合意し、ひとまずストライキが回避されたことが明らかになった。
俳優たちが求めていたのは下記の規則について。 ──最低賃金、出演作の二次使用料(ストリーミング配信の普及を考慮すること)、健康保険、年金、キャスティング関連の規則 『ローリングストーン』誌が伝えたところによると、俳優たちが組合の幹部と交渉委員会に宛てたこの手紙のなかには、次のように記されているという。 「……私たちの業界における、これまでにない大きな転換点です。ほかの年であれば、適切とみなされる可能性があるどの取り決めも、まったく十分ではありません」 「私たちは、賃金、芸術、創作における自由、団結の力のすべてが、この10年の間にむしばまれてきたと考えています。この道筋を、変える必要があります」 これらの内容に同意し、署名した俳優にはそのほか、ラミ・マレック、ベン・スティラー、ジュリア・ルイス=ドレイファスなどがいる。 この手紙によると、俳優たちは業界におけるAI(人工知能)の使用についても懸念している。 「私たちSAG-AFTRAのメンバーは、(例えば)3年後に起きることを期待して、いま中途半端な合意をすることはできません」 「この交渉によって、私たちの肖像権が保護されるだけでなく、作品がAIの学習のために使用された場合には十分な報酬が支払われることが、不可欠だと考えます」 そして、手紙は次の言葉で締めくくられている。 「これらの基本的な問題について、私たちは妥協をするよりストライキを行うべきだと考えています」 「大幅な変更がない契約内容で合意することになれば、私たちの団結と、芸術の未来は力を弱めることになるでしょう。そして、SAG-AFTRAは影響力を大幅に失った状態で、次の交渉に臨むことになるでしょう」
from Harper's BAZAAR US