マッチングアプリの女性「残念な写真」図鑑。一緒に写ると嫌われる“意外なモノ”は
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。個別婚活相談や結婚相談所のセミナー講師をしながら、これまで1000人以上の「出会いがない男女」の相談に乗ってきました。
かつて髪はボサボサで化粧もしない「完全なる非モテ」だった筆者。「人は変われる」を自ら実践し、多くの方々の“もったいない”をご指摘してきた経験から、誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。 今回のテーマは「マッチングアプリで見かける残念な写真」です。出会いや結婚を遠ざけるダメ写真にはどんなものがあるのでしょうか。
プロフィール写真が適当では、マッチングにすら進めない
先日、マッチングアプリで婚活中の関東在住アラフォーさんがご相談に来ました。本人は「年齢のせいでうまくいかないのでしょうか」と心配していましたが、プロフィール写真を確認したところ、マスクをつけたままの写真でした。それで撮り直しを提案したのです。 マスク写真は今も散見されるので、それを見て「マスク写真でもいいかな」と思っている人がいたら大間違いです。今年4月にBuzzFeed JapanとYahoo!ニュースが共同で行った、マッチングアプリの利用経験がある18歳から49歳の1000人を対象にしたアンケート調査によると、マッチングアプリ利用で「交際」まで進んだ人はわずか8.6%しかいないのです。 プロフィール写真をないがしろにしてしまっては、交際の前段でもあるマッチングにすら進めない可能性もあるでしょう。 2023年はどんなマッチングアプリ写真がいいのか、またダメな写真はどんな写真なのか、撮影のプロと一緒に研究・調査しました。
トイレでの自撮り写真こそ見かけなくなったけれど
去年まで散見された「トイレの洗面台で自撮りした写真」は、今はほとんど見かけなくなりました。 マッチングアプリのプロフィール写真に特化した出張撮影サービスを運営するPhotojoy(@photojoy_japan)の事業責任者・宮崎楓太さんによると、トータルでみると自撮り率は下がってきており、去年と比較しても写真レベルは向上しているそうです。 ただ、マスクのトイレ自撮り写真がただのマスク写真になったとしても、偏差値30が偏差値40になったという程度であり、人気写真になっているわけではありません。 計算し尽くされた写真でセルフプロデュースする人気プロフィールの方もいるため、ユーザー間の人気格差は広がっているのです
なかなかなくならない! 今も見かけるダメ写真3パターン
底上げされたとはいえ今もいる、分かりやすいダメ写真を解説します。 まず、マスクを外していても、顔がわからないほど遠すぎる写真や後ろ姿は印象がよくありません。 集合写真で他の人をスタンプなどで隠した写真も印象はよくないです。マッチングアプリのため新たに写真を撮る人も増えているので、適当にスマホの中にある写真で登録するのはやめましょう。 これらは最新の傾向というわけではなく、昔から見かける印象のよくない写真です。
肌色が不自然に明るい写真、背景が白っぽすぎる写真
マッチングアプリで素敵だと思った相手と会ってみたら、実物は別人だったというトラブル報告は多いです。そのため、肌色が不自然に明るい写真や、背景が白っぽく明るい写真などは「加工だな」と思われて避けられるようになってきました。 目鼻立ちやフェイスラインを加工したわけじゃなく、肌色を明るくした程度なら写真詐欺とはみなされない時代もありましたが、最近はお肌がつるつるすぎる写真も、目が肥えたユーザーなら避けるようになってきています。 写真としての完成度が多少低くなっても、普通のスマホカメラで撮っただけの画像加工なしの写真の方が、詐欺は疑われにくいでしょう。
加工していないのに「奇跡の一枚」と誤解されるプロフィール
メイン写真さえかわいい一枚が用意できれば、マッチングできてたくさん出会えた時代もありました。でも、2023年はそんなに甘くありません。 メイン写真はかわいい写真を登録しているのに、サブ写真で無防備な写真を設定していると、見る側はサブ写真を基準に「メイン写真は加工した詐欺写真だな」と見抜いてしまいます。 また意外と注意が必要なのが、メイン写真が加工していない顔写真だとしても、サブ写真に顔の分かる写真が1枚もないというパターン。顔が分かる写真が1枚だけだと、たまたま撮れた奇跡の一枚を載せているのかもしれないと警戒する人もいます。 「顔写真が1枚で、サブ写真が風景や食べ物など顔が分からない写真ばかり」という人はよく見かけます。数年前なら、こんな風に勘繰るユーザーは多くなかったんですけどね
「お金かかりそう」「面倒くさそう」に見える写真
2023年になり増えてきたと感じるのが、テーマパークで撮影された写真です。旅行に行く人も増えてきているからでしょう。 でもこうしたテーマパークの写真も、婚活目的ならおすすめしません。なぜなら「お金がかかりそう」「楽しませにくくて面倒くさそう」「ギブ&テイクではなくテイクばかり期待してそう」という印象になり、一緒に生活する相手として選ばれにくいのです。
海外旅行、アフタヌーンティー、おしゃれな飲食店も要注意
前出の宮崎さんは結婚相談所などの写真セミナーで「金遣いが荒い印象を与えないようにしましょう」と伝えているそうです。そこで、Photojoyの広報・鬼丸さん(28歳)にも協力してもらい、金遣いが荒く見える写真を再現しました。 年収が高いユーザーであっても、ATMに見られたくはないのです。値上げが続く今の時代、お金がかかりそうに見える海外旅行、テーマパーク、アフタヌーンティー、インスタ映えするおしゃれな飲食店での写真は、プロフィール写真としては避けた方がいいでしょう。 私のところへ相談に来られる婚活中の女性で、一定の年齢を超えて趣味に多額のお金を費やしている人は、実家暮らし率が高いと思います。高所得でなくても可処分所得だけ高いため、生活水準が不相応に高いのです。こういうケースは写真を変えるだけじゃなく、生活も見直すことをおすすめしたいです。 マッチングアプリを利用している時、ユーザーは選ぶ側でもありますが、選ばれる側であることも忘れてはいけません。同時にいろんな人と比較検討されているのです。
「花と私」の写真は、悪くはないけど、良くもない
女性に多いのがお花と映っている写真です。デートの口実でお花見はありでも、花が咲いているから花を見に行きたいという男性はさほど多くありません。 もちろん、顔を引き立てる背景として美しいのはわかります。お花を背景にした写真がマイナスになるというより、具体的なデートが思い浮かばずさほどプラスになっていないものと思ってください。カフェなどで撮影している写真の方が、まだ会うイメージがしやすいのです。 女性とは真逆の現状なのですが、男性がディズニーランドの写真を登録すると、女性とマッチングしやすい。これは、ディズニーランドに行きたい女性が多いため。なお、個人的な見解を補足すると、男性のディズニー写真は“女性慣れした人”が登録する傾向があると思っておいてほしいです
ラーメンを食べている写真」の成功例と失敗例
2023年は「かわいい」「きれい」と思わせるだけでは選ばれにくくなっています。では、どんな写真がいいのか解説します。 カフェの写真一枚とっても、すました決め顔ではなく、一緒に楽しく食事できそうなのが伝わる写真の方が印象はいいです。 金遣いが荒そうに見える人は選ばれにくいのですが、庶民的に見えすぎる人は人気があるかというとそういうわけでもないのです。例えば、メインの写真で素敵に見える女性が、サブ写真をラーメンの写真に設定しているならば、親近感が増す場合はあるかもしれません。 ただし、メインの写真が好印象ではない場合、サブ写真のラーメンはプラスの印象にはなりません。 たとえラーメン好きの男性がプロフィール写真を見たとしても、です。
去年まで好まれた写真と、今年好まれる写真の違い
Photojoyの宮崎さんには、昨年も同じ企画で協力してもらっていますが、昨年と今年では好まれる写真の撮り方も変わってきているそうです。 「最近では、背景をぼかしすぎない写真、一眼レフで撮ったのではなくスマホで撮ったようにも見える写真が好まれます。また修正しすぎの加工はマッチング後に会って写真と違うと思われるリスクもあるため、加減が難しいのですが、明るさ調整や色味補正を施すこともあります。加工したとしても、昨年よりはナチュラルなレタッチにするようにしています」
加工はどの程度までしていいのか
使っているマッチングアプリや地域によって好まれる写真の傾向は変わりますが、加工するかどうかは正直迷います。自然なら加工した方がいいねが増える可能性はありますが、リアルで会った時に違和感を持たれるリスクはあります。 今の良縁につながるマッチングアプリの写真のキーワードは「自然体」です。それでいて、サブ写真も含め計算してプロデュースするようなライバルがたくさんいるようになっています。 今回の撮影は、ごく普通の住宅街で行いました。 今もマッチングアプリで自撮りの写真をメインに使っている女性がいたら、ぜひ心を入れ替えて、マッチングアプリ用の写真ぐらい用意してほしいと願います。 【Photojoy】 恋活・婚活に特化したプロフィール写真の出張撮影サービス。 <取材・文/菊乃> 【菊乃】 恋愛・婚活コンサルタント、コラムニスト。29歳まで手抜きと個性を取り違えていたダメ女。低レベルからの女磨き、婚活を綴ったブログが「分かりやすい」と人気になり独立。ご相談にくる方の約4割は一度も交際経験がない女性。著書「あなたの『そこ』がもったいない。」他4冊。Twitter:@koakumamt
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