大谷翔平サイ・ヤング賞の足かせに…エンゼルスはザル守備&捕手弱肩ともメジャーワースト
マウンドでは険しい表情が増えそうだ(大谷)/(C)共同通信社
【大谷翔平 悲願のプレーオフ進出「100の壁」】#41 エンゼルスの大谷翔平(26)は日本時間24日のレッドソックス戦に「3番・DH」で出場し、4打数1安打1三振だった。一回の第1打席で相手の先発右腕ベロの低めチェンジアップにタイミングを狂わされて一塁へのゴロを放ったが、俊足を飛ばして内野安打とした。試合はモニアック、タイス、トラウトに一発が出てエンゼルスが4-0で下し、3連勝とした。レッドソックス吉田正尚は「2番・左翼」でスタメンに名を連ね、4打数無安打。連続試合安打は6でストップした。
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「大谷は相当な我慢を強いられているはずです」──。
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がエンゼルスの稚拙な守備に関してこう言った。 エ軍のチーム総失策数32はレッドソックス、ブレーブスと並んでメジャーワースト。フィールディングエラー17個はア・リーグワーストで、送球エラー14個は同3位だ。レンドンの7個を筆頭に、タイス(5個)、レンフィーフォ、アーシェラ(ともに4個)と主力野手の拙守が目立ち、守備でどれだけの失点を防いだかを示すDRSはマイナス1。守備力は平均的な野手よりも劣っているのは明らかだ。 加えて捕手の守りもヒドい。今季は故障者が続出して正妻を固定できないとはいえ、チームの盗塁阻止率1割1分はメジャーワースト。捕手だけの責任ではないものの、暴投数25個はアスレチックスに次いでメジャーワースト2位と、捕手も含めた守備成績は軒並み、下から数えた方が早い。 前出の友成氏は「エ軍には記録に残らない失策も少なくありませんよ」とこう続ける。 「大谷がリアル二刀流で出場した4月27日のアスレチックス戦ではこんなことがありました。四回、ルッカーに今季初被弾となる3ランを許したが、これは右翼レンフローがフェンスぎりぎりまで追って一度は打球をグラブに収めながらはじいてスタンドインしたもの。メジャーの外野手なら簡単に処理できる当たりでした。これに動揺したのか、大谷はこの回は計2本塁打で計5失点と打ち込まれた。打線の援護もあって結果的に4勝目を挙げたとはいえ、バックに足を引っ張られて黒星を喫してもおかしくはなかった。大谷の9暴投はメジャーワーストですが、これは大谷の制球力というよりも捕手のブロッキングやキャッチングに問題があるケースも含まれています」 大谷の奪三振数80はブルージェイズの右腕ゴーズマン(81)に次いでリーグ2位、奪三振率12.20は同ゴーズマン(11.57)を抑えてリーグトップ。選手の貢献度を示すWAR1.8はリーグ6位で、サイ・ヤング賞候補の1人に挙げられている。 「サイ・ヤング賞級の投球を披露しながら、味方の拙守に足を引っ張られてタイトルを逃すケースもあります。昨季、ブルージェイズのマノア(16勝7敗、防御率2.24、180奪三振)が記者投票で3位に終わったのは、遊撃手でメジャー最多24失策のビシェットの拙守に投球リズムを狂わされて成績が伸びなかったため。大谷にとって味方のザル守備と弱肩がサイ・ヤング賞取りの致命傷になりかねません」とは友成氏だ
大谷翔平サイ・ヤング賞の足かせに…エンゼルスはザル守備&捕手弱肩ともメジャーワースト(日刊ゲンダイDIGITAL) - Yahoo!ニュース