米最高裁、「飲む中絶薬」当面の使用を認める FDAの承認を覆さず

 

 

朝日新聞デジタル

中絶薬「ミフェプリストン」=ロイター

 

 

 

 

 米連邦最高裁は21日、中絶薬「ミフェプリストン」の認可差し止めをめぐる訴訟で、この薬を当面は今まで通りに使用できるとする判断を示した。連邦地裁や控訴裁が米食品医薬品局(FDA)の承認を覆す判断をしていただけに、中絶をめぐる最高裁の判断が注目されていた。 

 

 

【写真】米連邦最高裁判所=ワシントン、ランハム裕子撮影  

 

 

 

この訴訟では今後、そもそもの薬の承認プロセスに問題がなかったかについて、改めて審議される。今回の最高裁の判断では、下級裁や最高裁が最終的な判決を下すまで、FDAの承認は差し止めないとした。  保守派判事が多数を占める最高裁は昨年、妊娠中絶の権利を認めた従来の判決を半世紀ぶりに覆した。しかし今回、この中絶薬を当面これまで通り使えるようにするとの判断に反対したのは、9人の判事のうち2人だけだった。  ミフェプリストンは妊娠を続けるために必要な黄体ホルモンのはたらきを抑える経口薬。この薬をのんだ後、子宮を収縮させるはたらきがある別の薬をのむことで中絶に至らせるもので、世界で普及している。

朝日新聞社

 

米最高裁、「飲む中絶薬」当面の使用を認める FDAの承認を覆さず(朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース