ハミルトン、レッドブルに追いつくには”予想以上”の時間が必要？「彼らはさらに進化を続けるかも」

メルセデスのルイス・ハミルトンは、2023年のF1マシンは進化し続ける可能性が高いため、レッドブルに追いつくには時間がかかるかもしれないと警戒している。

2023/04/21

　メルセデスのルイス・ハミルトンは、レッドブルがマシン開発で停滞せず進歩し続ける可能性が高いと考えており、追いつくのには期待以上に時間がかかるかもしれないと語った。

　今季も問題のあった2022年のコンセプトに固執していたメルセデスは、開幕前からその判断が間違っていた可能性が高いことを知り、第6戦エミリア・ロマーニャGPでの大型アップデートに向けてフロアやサイドポンツーンの開発を進めている。

　オーストラリアGPでは、ハミルトンとジョージ・ラッセルが力強いパフォーマンスを発揮したが、チームがコンセプト変更に踏み切る姿勢は変わっていない。

ハミルトンは、今季圧倒的な強さを見せているレッドブルがマシン開発の面で停滞する可能性はあると認めた一方で、逆に進歩を続ける可能性もあるとして、彼らに追いつくためには予想以上に時間がかかるかもしれないと語った。

「（レッドブルの）クルマを捕まえるのに長い時間がかかるかもしれないということは承知している。レッドブルは、おそらくこれからも進化し続ける可能性が高いだろう」

「ある程度まで行くと、それ以上突き進むのが難しくなるから、パフォーマンスの面で停滞するクルマがいるかもしれない」

「でも彼ら（レッドブル）は素晴らしいチームを持っているから、ダウンフォースを追加し続けるだろう」

「マシンの変更を行なう時は、その差があまり広がらないようにしたいし、その差を縮めるためには今季の残りが必要なのは確かだ」

　ハミルトンはマシンのアップデートに何を期待しているかと聞かれ、更なる発展につながりやすいステップが見つかることを望んでいる。

「僕たちがトリックを見つけて、他から大きく離されることなく、正しい道にまっすぐ進んでいけることを期待している部分がある」

「僕たちはこれまでにも、素早く開発する能力があることを証明してきたし、クルマのポテンシャルが解放された時にもそうであって欲しい」

「チームのみんなは、ひとつの方向に全力疾走できるんだ。彼らが今あるものにとらわれず、シフトをすることを受け入れてくれていることに感謝している