千賀滉大、衝撃奪三振ショーでMLB初勝利! 元横浜グリエルも翻弄した“お化けフォーク”に米驚愕「馬鹿げてる」

THE DIGEST

ソフトバンクで磨き上げてきたフォークで、メジャーの強打者たちを翻弄した千賀。(C)Getty Images

 

 

 

 

 

 期待の日本人右腕がメジャーの舞台に立った。  

 

現地4月2日に行なわれた敵地でのマイアミ・マーリンズ戦に、今季からニューヨーク・メッツの一員となった千賀滉大が初先発登板。

 

5回1/3(88球)を投げ、

被安打3、

8奪三振、

与四球3、

1失点で降板。

 

チームが5対1で勝利して自身にメジャー初白星がついた。

 

 

 

 

  【動画】グリエルも嘆く! 千賀滉大のお化けフォークでの奪三振ショー  

 

 

打線の援護を受けてチームが2点をリードした初回に千賀は“メジャーの洗礼”を浴びる。

 

先頭のルイス・アラエスにセンター前ヒットを打たれると、女房役のトーマス・ニドとの呼吸が合わずにワイルドピッチで無死二塁のピンチを招く。

 

そして、ここで迎えたホーヘイ・ソレーアにフルカウントからライトへの痛烈なタイムリーツーベースを打たれ、わずか11球で失点を喫した。

 

 

 

  その後も2者連続四球で無死満塁のピンチを迎えた千賀。

しかし、この窮地で“伝家の宝刀”である「お化けフォーク」が冴えた。 

 5番に入った元横浜の助っ人の強打者ユリエスキ・グリエルを85.1マイル(約136.9キロ)のフォークで空振り三振に切って取ると、

続くヘスス・サンチェスもフォークで空振り三振。

そしてジョン・バーティはライトライナーに打ち取って難を逃れた。

 

 

    この窮地を脱した30歳の右腕は徐々に立ち直りの兆しを見せる。

 

やや制球に手を焼いて球数こそ費やしたものの、

要所はピシャリ。

結局、失点は初回の1点だけだった。

 

  メッツの贔屓放送局『SNY』が

「これはショータイムだ」と評した快投は、やはりフォークが抜群の効果を発揮。

 

奪った全8三振が日本時代から磨きをかけてきた伝家の宝刀であげたもの。

とりわけグリエルから奪った最初の三振は圧巻の一語で、

落差33インチ(約83センチ)に加えて、

9インチ(約22センチ)の横曲がりをしたのだ。

 

  空を切った元NPB助っ人のバットがすっ飛ぶ痛快さもあった千賀のフォークには、現地メディアも惜しみない賛辞を贈る。  

 

地元の『SNY』のリポーターを務めたスティーブ・ゲルブス氏は

「センガは本当に素晴らしい投手だ。ノーアウト満塁でも慌てず、騒がずで、ゴーストフォークを使って相手を終わらせた」と絶賛。

 

そして、

米メディア『The Athletic』などに寄稿しているブレント・マグワイア記者は

「センガのフォークは馬鹿げてる」と称賛した。  

 

序盤こそ緊張からピンチを招いたが、面白いように相手打者を手玉に取った千賀。

敵地でのデビューマウンドは、今後の活躍が楽しみになる内容だった。 

 

 

構成●THE DIGEST編集部

 

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