山本由伸「日本人最高200億円契約」に現実味 豪州戦4回8K無失点圧巻投球をメジャー称賛

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「順調に行けば、契約総額は日本人史上最高額に達するかもしれません」

WBC日本対オーストラリア戦 4回を1安打におさえた山本由伸(中央)/(C)日刊ゲンダイ

WBC日本対オーストラリア戦 4回を1安打におさえた山本由伸(中央)/(C)日刊ゲンダイ© 日刊ゲンダイDIGITAL

 

 

 

米球界関係者がこう言った。

 

 

今オフ、

ポスティングによるメジャー挑戦が確実視されている

 

山本由伸(24=オリックス)のことである。

 

 

 

過去の日本人メジャーで

移籍初年度の契約総額が最も高いのは、

 

2014年にヤンキース入りした田中将大(楽天)の7年総額1億5500万ドル(約161億円)だが、

 

冒頭の関係者は

「WBCの活躍次第では最大7~8年契約で総額200億円に達する可能性もある」と言うのだ。

 

 

その山本は12日の豪州戦に先発。

4回を投げて毎回の8三振を奪い、

無失点。

 

許した安打は1本のみの圧巻投球に、

 

栗山監督は「これが山本由伸という内容だったと思う。見ている皆さんが、いい投手だなと思う内容だった」と絶賛した。

 

 

 

今オフに独特のクイック投法フォームに改造。

 

ダルビッシュ(パドレス)は

「見た目はトリッキーに見えますけど、体重移動の部分に関しては一緒。

 

成績を残している中、大きく変化をつけるのは大事なこと」と話していた。

 

■懸念材料は高校時代からの“古傷”

 

日本の統一球とは形状が違うMLB球を使ったWBC初登板。バックネット裏に大挙したメジャーのスカウトからも称賛の嵐である。

 

 

「内容は良かったですよ。中には抜け球もあったけど、あくまで許容範囲。直球はもちろん、カーブ、カットボール、フォークといった変化球の精度も良かった。メジャーで主流の高めの直球もうまく使えていました。あまり足を上げないクイック気味の新フォームも、本人が納得して投げているなら問題ない。評価には影響しません」(ア・リーグスカウト)

 

 

 

 

「完璧です。多くの球団幹部が視察する米国での準決勝か決勝で、日本とは違うマウンドや雰囲気の中で好投すれば、さらに評価が上がるのは間違いありません」(西海岸のスカウト)

 

 

 

ただ、懸念材料はある。

 

 

 

山本は昨季、史上初の投手四冠を達成した一方で、

 

右肘痛(5月)と

 

左脇腹痛(10月)

で2度、戦列を離れている。

 

高校時代からの“古傷”でもあり、

ここを懸念するスカウトがいるのも事実。

 

 

フォーム改造を行ったのも、より体に負担をかけたくないという経緯があるが、前出のア・リーグのスカウトは「この時期の仕上がりにしては上々。新しい投球フォームも『向上心がある』ということで我々は好意的に見ています。右肘と左脇腹に故障歴? 今は治っているんでしょう? それなら問題ありません」とキッパリ言い切った。

次回登板は米国ラウンドの準決勝、決勝になる可能性が高い。海の向こうの投球次第では評価は青天井になりそうだ

 

 

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