白金高輪駅で知人に硫酸かけた男に実刑判決 東京地裁

朝日新聞デジタル

硫酸をかける事件があった白金高輪駅の出入り口付近。警戒線が張られ、警察や消防隊員が行き来していた=2021年8月24日午後10時2分、東京都港区白金1丁目、増山祐史撮影

 

 

 東京都港区の東京メトロ白金高輪駅で2021年、知人の男性(当時22)に硫酸をかけて重傷を負わせたとして、傷害罪などに問われた花森弘卓被告(26)の判決公判が28日、東京地裁(野村賢裁判長)であった。判決は「極めて危険な行為で、後遺症が残った被害も重大だ」として、懲役3年6カ月(求刑懲役6年)の実刑を言い渡した。

 

 

 

  【写真】硫酸をかけようとする花森被告の様子が防犯カメラに映っていた 

 

 

 

 判決によると、花森被告は21年4月に沖縄県の琉球大学で男性(当時22)の顔を殴ったほか、同年8月24日夜、白金高輪駅で別の男性(当時22)に硫酸をかけ、顔や腕に約3カ月のやけどを負わせた。  公判で花森被告は、過去に琉球大学の同じサークルに入っていた頃、被害者2人から継続的にからかわれ、苦手意識を抱いていたと説明した。  被告は、2人との関係性が原因でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症し、別の大学に編入。しかし、その後も2人が自宅に来るのではないかという不安にかられ、「関わらないでほしい」という警告として硫酸をかけるなどしたという。  一方、硫酸をかけられた男性側は「独自の曲解した解釈で一方的に被害者意識をもった」と批判していた。(村上友里)

朝日新聞社

 

 

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