聞いていないのに、コメントは、まずいですが、

 

(創造、イメージ、文脈から)判断しまして、

 

「素晴らしい、の一言です、しかも、この価格!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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初搭載したANCも効果絶大。こだわりと手腕にプロも感服

やっぱりピヤホンは凄かった……。圧巻の迫力と没入感!AVIOT「TE-Z1PNK」は“最高完全ワイヤレス”の有力候補だ

2023/02/16折原一也

 

 

2022年12月23日、人気ロックバンド・凛として時雨のドラマーであるピエール中野氏監修の完全ワイヤレスイヤホン、通称 “ピヤホン” に6代目となる最新モデル、AVIOT「TE-Z1PNK」が発売された。

 

 

 

AVIOT「TE-Z1PNK」 価格:39,600円(税込)

 


ピヤホンは新モデルが登場するたび、圧倒的な高音質で音楽ファン、そしてポータブル・オーディオ愛好家を驚かせてきた。

だが、最新モデルを早速試聴した筆者が断言しよう。今回登場したピヤホン6こと「TE-Z1PNK」の鳴らすサウンドは、シリーズの最高音質であり、これぞ最高傑作といえる。

TE-Z1PNKのサウンドの持つ、圧倒的な没入感と迫力は、これまでの完全ワイヤレスイヤホンにはない水準といえる。誤解を恐れず言えば、TE-Z1PNKをLDACコーデックで聴いたサウンドは、ハイエンド有線イヤホンの域に到達している。

そして、実は筆者は少し前に、“ピッドホン” ことAVIOT初のヘッドホン「WA-Z1PNK」も試聴したのだが、TE-Z1PNKのサウンドは、このWA-Z1PNKにも似ているものがある。技術的な共通点もあるが、これがピエール中野氏が現在考える、“音楽を楽しむ理想のサウンド” と考えても良さそうだ

 

 

評論家 高橋敦氏による「WA-Z1PNK」レビューはこちら)。

 

 

 

AVIOT初のヘッドホン「WA-Z1PNK」。ピヤホン6「TE-Z1PNK」と技術的な共通点を持ち、ピエール中野氏が現在考える“理想の音”を聴くことができる

 


 

新開発“コアキシャル2wayドライバー構成”&LDAC対応で最上位機らしい「最高音質」を実現


前置きが長くなったが、AVIOT「TE-Z1PNK」について具体的に紹介していこう。このモデルには開発のベースとするオリジナル機はなく、ピエール中野氏が開発・構想段階から参画したモデルである。

TE-Z1PNKは音響設計も非常に特徴的だ。新開発の平面磁気駆動型ドライバーを、ダイナミックドライバーと組み合わせて同軸上に配置した「コアキシャル2wayドライバー構成」を採用する。

組み合わせるドライバーはφ10mmダイナミック型ウーファーと、上述した新開発の平面磁気駆動型ツイーター。平面磁気駆動型の超薄型ドライバー技術は、ヘッドホンのWA-Z1PNKで採用したものと同様で、両者の共通点となっている。

そして、このドライバーの性能を発揮すべく、TE-Z1PNKのノズルは金属製としている。カスタムIEMでも用いられることが多く、硬度と比重を高め、なおかつ高精度な成形を行うことで、不要共振を低減し、重心バランスの最適化も実現しているという。

ドライバー内部構造のイメージ図

 


デザインは、完全ワイヤレスイヤホンの表面にスリットを設けて、その内側から『PSYCHO-PASS サイコパス』をイメージしたグリーンのライトが覗く仕様。精悍でギミック感あるデザインがカッコイイ。また、ピッドホンことWA-Z1PNKを想起させる所でもあり、共通点を感じさせる。なお、スリットがあるものの、イヤホン本体はIPX4相当の生活防水にも対応しているので安心だ。

ハウジング側にはスリットが設けられ、内側のLEDが光って見える

ピッドホンことAVIOT「WA-Z1PNK」(写真左)と共通したデザインを施した


そしてカスタムIEMにも多用される「積層造形技術」を活用した本体形状にも注目したい。いわゆるカスタムIEM系を名乗るデザインは数多くあるが、TE-Z1PNKは実際に装着してみた上で、極めてフィット感が高く、特にイヤホンによる密閉度=パッシブの遮音性が優秀だ。

 

 

 

耳に入れる部分はクリアカラーとし、内部構造が透けて見える仕様

 

 

 

カスタムIEMの知見を活用してデザインされた形状は、非常にフィット感が高く、装着した状態で遮音性も十分確保している


機能面では「ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング」機能も、実はピエール中野氏監修のイヤホンシリーズとして初搭載。「音質優先モード」「ノイズ抑制優先モード」の2種類を用意し、アプリから切り替え可能になっている所もこだわりポイントだ。ちなみに出荷時の初期設定は「音質優先モード」だ

 

 

 

さらに、イヤホンのボイスガイダンスは、ピヤホンではお馴染みのアニメ『PSYCHO-PASS サイコパス』仕様。常守朱(CV.花澤香菜)の新規撮り下ろしボイスを標準搭載し、さらにアプリ「AVIOT SOUND ME」と接続すれば、同じく新規録りおろしのドミネーター(CV.日髙のり子)、狡噛慎也(CV.関智一)のボイスと切り替えることもできる。

『PSYCHO-PASS サイコパス』のキャラクターボイスを、イヤホンの音声案内ボイスに設定可能。アプリでキャラクターを変えることもできる


誰のボイスを選ぶかはお好み次第だが、常守朱(CV.花澤香菜)と狡噛慎也(CV.関智一)は、ボイスガイダンスとして求められる声のニュアンスにキャラクター性を感じられる所が流石。そんな観点で聴くとドミネーター(CV.日髙のり子)も、ただのガイダンスではなくキャラボイスとして聞こえてくる。さらに、『PSYCHO-PASS サイコパス』の世界観の台詞も収録されているので必聴。イヤホンのガイダンスとしては必要ないかもしれないが、ファンには嬉しい特典だ。

Bluetoothはバージョン5.2で、コーデックはSBC/AACに加えて、現在考えられる最高音質の「LDAC」にも対応している。

さらにマルチポイント接続にも対応。Androidスマホ「Xperia 1 IV」とiPhoneのそれぞれでテストしてみると、Android側の再生コーデックはLDAC(音質優先の990kbps)、iPhone側はAACで動作することが確認できた。

連続再時間はイヤホン単体で7時間、チャージングケース併用で約18時間。充電ケースは薄型かつコンパクトで、さらに “PNK” のマークが入ったセミハードケース(カラビナ付き)というピヤホンシリーズらしい付属品もあり、持ち運びにも非常に便利だ。

ケースを開けると蓋の裏側には「バイブスくん」の印字

充電ケースを収納するキャリングケース付き。カラビナにはPNKとバイブスくんが裏表にプリントされている


 

初搭載のハイブリッドANCは効果絶大!とことんこだわった2種類のモード設定に感服


まずは、TE-Z1PNKのハイブリッドアクティブノイズキャンセリングのノイズ低減効果から確かめてみた。

ピヤホンシリーズで初めてハイブリッドアクティブノイズキャンセリングを搭載するTE-Z1PNK。その実力は…?


室内でTE-Z1PNKを装着し、デフォルトの音質優先モードで室内のノイズキャンセル効果を体験してみると……もうこの時点で十分過ぎるほどに、強力な性能を発揮している。エアコンの音は完全に消えていて、アプリからノイズ抑制優先モードに切り替えても差分はなかった。

アプリからモードの切り替えや、ノイズキャンセリング効果を低/中/高の3段階でレベル調整することもできる


より騒音の大きな屋外でテストしても、音質優先モードの時点で、車の走行時の重低音などはかなり低減され、電車の走行時に聞こえるガタガタとした騒音にもしっかり低減効果が効いている。ノイズ抑制優先モードでは、この音質優先モードの効果に対して、わずかに騒音低減効果が上乗せされるので、本当に騒音低減に振り切って使いたい時に活用するべきと思う。

なお、両モードでの音質差は小さく、ON/OFFを切り替えながら聴き比べても、ノイズ抑制優先モードでごく僅かにディテールが落ちることを確認できる程度。この微細な差は、イヤホンを相当聴き込んでいる猛者でないと気付かないだろうし、この僅かな差のためにモードを独立させたこだわりに感服してしまった

 

 

 

 

圧倒的な没入感と迫力がすごい!ヘッドホンにも似た音楽性重視のリスニング体験


いよいよ、注目のサウンドについてレビューしていこう。なお、製品パッケージにはシリコンイヤーピースのXS/S/M/Lサイズ、ウレタンイヤーピースのS/Mサイズが同梱されているが、筆者が聴き比べてみたところ、サイズ選びが適正であれば、素材問わずサウンドは揃えられているようだ。

イヤーピースはシリコンタイプと、フォームタイプのものを同梱

しっかり自分の耳に合うサイズを選べば、どのイヤーピースでもピヤホン6の最高音質を堪能できる


まずはプレーヤーをソニー製スマートフォン「Xperia 1 IV」とし、LDACコーデックで接続。LDACの設定は「音質優先(990kbks)」にして、最高音質の条件で聴き込んでみた。音源にはAmazon MusicのUltra HD(ハイレゾ)音源を使っている。

まず、YOASOBI「三原色」を試聴すると……その没入感と迫力に驚いた。イントロから、“音がクリア” なんて次元を余裕で超えたといえる、情報量たっぷりの鳴りで、そこにズシリとした弾力も兼ね備え、躍動感ある演奏空間が広がる。そして歌声は、高域の伸びやかさと同時に音の分離感があり、表現力も豊か。音数が多く、その音が浴びせかかるような迫力と、音楽世界に入り込める没入感が最高である。

宇多田ヒカル「あなた」では、歌声をただクリアに聴かせるだけでなく、音の厚みと伸びやかさを両立した再生力がさすがだ。ピアノは硬質さがなく、むしろ音の響きが質感よく空間に拡散する。情報量志向の引き締まったサウンドで、ドラムとベースの分離も完璧。曲中のオーケストラの音色も丁寧に表現される。

BTS「Dynamite」を聴くと、イントロのハイキーな歌声から、声のニュアンスまで伝わるほど情報量重視で再生し、空間が音楽で満たされて、どこまでもゴリゴリと抉るような重低音が空間で響いていく。

不思議な感覚だが、TE-Z1PNKで音楽を聴いていると、自分が今、イヤホンを装着して音楽を聴いているという事を忘れてしまう。この圧倒的な空気のボリュームを感じるようなリスニング体験は、どちらかというと、駆動力に余裕のあるハイエンドヘッドホンの領域だし、WA-Z1PNKのサウンドにも似ている。そして、ポータブル・オーディオ愛好家であれば、ハイエンドの有線イヤホンでも同じ体験をしているかもしれない。

プレーヤーをiPhoneに切り替えて、AACコーデックで接続し、Apple Musicのロスレス音源で試聴してみた。YOASOBI「三原色」、宇多田ヒカル「あなた」、Dynamite「BTS」の3曲とも、迫力たっぷりに没入感のあるサウンドで聴くことができた。この時点で完全ワイヤレスイヤホンとしては規格外ともいえる、ヘッドホン風のリスニング体験が味わえる。だが、やはり技術的な優位性として、TE-Z1PNKはLDACで接続した時の方が、音質面で伸び代が大きいという点は報告しておきたい。

 

ピヤホン6は高音質だけじゃない!オンリーワンの機能が揃った最高傑作だ


AVIOT「TE-Z1PNK」をレビューした感想は……やはり、“ピヤホン” は凄かった。

「やっぱり、ピヤホンは凄かった……」


最大の賛辞を送るべきは、圧倒的な没入感と迫力を備えた音楽性に優れたバランスと、ヘッドホンさながらの音楽リスニング体験ではあるが、一歩引いて全体を振り返ってみると、他にも語るべき所は多数ある。

コアキシャル2wayドライバーによる音響設計、スリット+LEDというギミック感あるデザイン、ハイブリッド・アクティブノイズキャンセリングの音質に影響を与えない効果の高さ、『PSYCHO-PASS サイコパス』の3人のキャラクターを切り替えられるボイスガイダンス……どれひとつとっても、まさにオンリーワンの存在感を放っている。

製品パッケージのデザインも注目。シボ革のような質感で、最上位機らしい高級感のある仕上がりだ

中を開くとコメントが。「音質に没入する世界へようこそ!」とあるとおり、まさに没入感たっぷりに音楽を楽しめるサウンドだ


そして、

 

 

これらすべてをTE-Z1PNKという一つの製品として作り上げてしまった、ピエール中野氏とAVIOTの手腕に感服するばかりだ。

 

 



ピエール中野氏のファンや音楽好きの方から、ポータブル・オーディオ愛好家の方、最高の完全ワイヤレスイヤホンを選びたい方まで、AVIOT「TE-Z1PNK」はそれら全ての人が選ぶべき最有力候補モデルとして推薦しよう。


(協力:プレシードジャパン

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