ロシア軍の死傷者「20万人近くに」、ワグネル戦闘員は「消耗品」…米政府高官
ロシアによるウクライナ侵略で、露軍の死傷者数が20万人に近づいているとの分析を、米国の政府関係者らが明らかにした。米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)が報じた。ウクライナ東部ドネツク州の要衝バフムトを巡る激しい攻防により、死傷者の増加が加速しているという。
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米政府高官によると、両軍はバフムト周辺で毎日数千発の砲弾を撃ち合っており、それぞれの死傷者は1日数百人に上る。特に露軍では、正規軍の前面に立たされた民間軍事会社「ワグネル」の戦闘員が、ウクライナ軍による砲撃を受けて死傷者数が急増しているという。
高官らは、露軍はワグネルの戦闘員を「消耗品」として使い、ウクライナ軍の弾薬を枯渇させるのが狙いと分析し、「不足しつつある弾薬の代わりに囚人を送り込んでいる」と述べた。
3日、砲撃を受けて黒煙が上がるウクライナ東部ドネツク州バフムト=AFP時事
ウクライナの英字ニュースサイト「キーウ・インディペンデント」によると、露軍はバフムトの南北にある集落を占領し、補給路の遮断を試みている。
ドネツク州では3日、露軍による住宅や商店への砲撃で60歳の住民が死亡、6人が負傷した。また別の村でも露軍の砲撃で3人がけがを負った。同州知事によると、2日にも州内の高層ビルや医療施設、学校などが攻撃を受け、主要都市クラマトルスクなどで2人が死亡、8人が負傷した
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