射程150キロ「GLSDB」ロケット弾、ウクライナにアメリカが初めて供与へ
【ワシントン=田島大志】米政府は3日、ロシアの侵略を受けるウクライナに対する21億7500万ドル(約2850億円)の追加軍事支援を発表した。「GLSDB」と呼ばれる射程150キロ・メートルのロケット弾を初めて供与する。
GLSDBは、ロケット砲の弾頭部分に小直径爆弾を組み合わせた兵器で、高い精度を誇る。38基を供与済みの高機動ロケット砲システム(HIMARS)から発射が可能だ。射程は従来のHIMARS用の弾薬の約2倍に伸びる。
米国防総省のパット・ライダー報道官は3日の記者会見で「ウクライナは自国を防衛し、占領された地域を奪還するためのより長射程の射撃能力を得ることになる」と述べた。HIMARS用弾薬は米軍の在庫減少が指摘されていた。
米政府は米露の緊張の高まりを懸念し、ウクライナが求める300キロ・メートルの長射程地対地ミサイル「ATACMS」の供与を拒んでいる。GLSDBの提供で、ウクライナの要望に応える姿勢を示す狙いもあるとみられる
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