英メディアが三笘薫の“神技“空中ダブルタッチ決勝ゴールを大絶賛…「MITOMAの魔法がリバプールを追い出す」「華奢で目立たないタイプの日本人選手が大変身」

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FAカップのリバプール戦でブライトンの三笘薫が後半アディショナルタイムに“神技”決勝ゴールを決める(写真・ロイター/アフロ)

 

 

 

 

イングランドのFAカップ4回戦が29日(日本時間30日)、ブライトンの本拠地で行われ、1-1で迎えた後半のアディショナルタイムに7試合連続の先発出場となったMF三笘薫(25)が“空中ダブルタッチ”の“神技シュート”を決めて逆転。ブライトンが前大会覇者のリバプールを2-1で破りベスト16進出を決めた。21日のプレミアリーグのレスター戦の戦慄のミドルシュートに続く、インパクト十分の一撃に英メディアは絶賛の声が相次いだ。 【スーパーゴール瞬間写真】ブライトンの三笘薫がプレミアで存在感示す

「ブライトン最新のスター選手だ」

 曲芸?芸術?まるで劇画だ。  MITOMAの衝撃シュートに全英が驚愕した。  1-1で迎えた後半のアディショナル2分、  パスカル・グロスからのフリーキックを左サイドの深い位置で受けたペルビス・エストゥピニャンが、ゴール前ファーサイドにふわっとした山なりのクロスをあげた。待ち受けていた三笘は、右足のアウトサイドで止めると、右足でシュートを狙うと見せてポーンとボールを浮かせたのだ。神技に近い空中フェイント。マークについたジョー・ゴメスを外すと、ボールの落下を待たずに、そのまま浮いたボールを右足でゴール上に蹴り込んだのだ。衝撃の空中ダブルタッチ。両手を広げてベンチ前へと駆け込んだ三笘は、メンバーの歓喜のセレブレーションを受けて、もみくちゃにされて倒された。  ワールドクラスのスキルを披露した三笘のFAカップ初ゴールが、値千金の決勝点となり、ベスト16進出を決めた。FAカップは引き分けに終わるとPK戦は行わずに別日に再試合をするルール。それを避けるために決めにいったという三笘は、「ブライトンに加入して、これまでで最も素晴らしい瞬間だった。ゴールを決めて勝利できてとても幸せだ」とコメントしている。   これで直近11試合の出場で6ゴール2アシスト。  英メディアは絶賛の嵐だ。  英BBCは「三笘のロスタイムゴールがFAカップ前年優勝チームを敗退に追いやる」との見出しを取り、「試合が引き分けに向かう中で、日本のウインガー三笘がレッズ(リバプールの愛称)を驚かす近距離からシュートを放つ前に素晴らしいボールコントロールを見せた」と、試合を決めた三笘の神技ゴールを伝えた。  記事は「シーガルズ(ブライトンの愛称)が予想を覆し続ける」とし「ホームチーム(のブライトン)の懸命なプレーは、三笘の終盤のゴールで報われた」と紹介。 「今月初めにアーセナルへ移籍したレアンドロ・トロサールや、アーセナルからの勧誘を受けて試合から離れているモイーズ・カイセドを欠きながらもインパクトを残し続けているブライトンで、三笘は頭角を現す最新のスター選手となっている」と絶賛した

 

 

 

欧州をカバーするユーロスポーツは「三笘の魔法が前年覇者を追い出しシーガルズをFAカップ5回戦に押し進める」との見出しを取り「三笘のきらめくロスタイムの決勝点がブライトンの勝利を確定させた。日本人スター(の三笘)は、フリーキックからつながったボレーでネット上へ貫く前に、(リバプールDFの)ジョー・ゴメスを優雅にかわし、ペナルティーエリアの混戦からの素晴らしいゴールで試合を決めた」と三笘の決勝ゴールを称えた。  同メディアは三笘を「プレーヤー・オブ・ザ・マッチ」に選出。 「彼を見るのは何と楽しいものなのだろう。彼は、左のタッチラインでボールを集め、トレント・アレクサンダー・アーノルドの内と外どちらへも進み、ディフェンダーのカバーもしていた」と攻守にわたる活躍を評価。  その上で「この6試合で4ゴール目となった素晴らしいフィニッシュの前に、決勝ゴールに結びついていたかもしれなかったグロスやマーチにもチャンスを作り上げていた」と指摘した。  また「三笘はブライトンでの出場全11試合で8つの得点かアシストを記録している(6得点、2アシスト)。活躍は一貫している」とのデータも記しつつ、選手採点では出場選手中最高の「9」とした。    英テレグラフ紙も「三笘の曲芸ゴールが前年覇者のリバプールをFAカップから敗退させる」との見出しを取り、三笘についてこう報じた。 「三笘は注目されようと目立とうとするタイプのサッカー選手ではない。練習から離れたオフ、この日本のフォワード選手は、ブライトンの最新流行の場所にいるよりも、自身のパフォーマンスを映像で分析するために自宅のソファの上にいる可能性の方がはるかに高い」と性格を分析。  その上で「危険を冒そうとするときでさえ、三笘は、最も見分けのつく選手になるわけではない。華奢で柔軟な体つきで、普段の彼は、どこにいるか気がつかれない。今までは、そうだった。だが、それらのすべてが変わろうとしている」と続けた。  そして「ロベルト・デ・ゼルビ監督率いるブライトンが、彼らよりも実績のあるチームを何の恐れも見せない試合を続けている南沿岸で、イングランドサッカーの本物のスターの1人が登場している。三笘の足の動きが、大胆な動きを作り出す。この2週間で2度、リバプールに対して、このウインガー(の三笘)の動きが、あまりにも速すぎ、独創的すぎることを証明した」とし、プレミアリーグに続いてリバプールを撃破したヒーローとして三笘にファーカスした。  この日の神技シュートについても触れ、「三笘が92分に打ちこんだ決勝ゴールは、注目に値する彼の才能の最新の実演に過ぎなかった。1タッチで内側にカットし、赤いユニホームの(リバプール)ディフェンダーの集まりを欺き、そしてもう1タッチでネットの上にボールをたたき込んだ」とレポート。 「とてもスピードある動き、決定力ある質の高さ、これらのタッチの間にボールは地面につかなかった。三笘は、ますます強力に、決定的な瞬間から瞬間へと力をつけ続けている」と評した。  ブライトンの次戦は2月4日。プレミアリーグでのボーンマス戦だ

 

 

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