ロシア空軍基地にウクライナのドローン攻撃か、撃墜時に兵士3人死亡とロシア当局

ロイター

 

 ウクライナのものとみられる無人機(ドローン)がロシア領空を通過し、ロシアの戦略爆撃機の主要基地で爆発を起こした。ロシア防空網の隙間が露呈された形となった。  ロシアで監視カメラが26日に捉えた映像。ここはウクライナ国境からは何百キロも離れた場所だ。ロシア軍の長距離爆撃機の主要基地で起きた爆発を起こしたのはドローンで、ウクライナのものと見られる。  ロシア当局は、ドローン撃墜時に3人の兵士が死亡したと発表した。航空機が損傷したとの情報はあるが、ロシア当局は損傷はないとしている。  ロイターはこれらの情報を独自に確認できていない。ウクライナはコメントを出していない。  同じ基地は3週間前にも、ドローン攻撃を受けたと見られている。  ウクライナ政府は、この基地はウクライナの民間インフラを標的とする爆撃機の拠点だとしている。  ロシアのプーチン大統領は26日、旧ソ連構成国の首脳らと会談したが、テレビでの発言では戦争に直接言及することはなかった。  ウクライナのゼレンスキー大統領は、激戦地バフムトを含むドンバス地域の前線における状況は「困難かつ苦痛」であり、国の全ての「強さと集中力」が必要だと訴えた。  ロシアのウクライナ侵攻が11カ月目に突入する中、プーチン氏は交渉に前向きだと述べている。しかし、ウクライナ領土の5分の1について、ロシアによる掌握を認めるようウクライナに求める姿勢を崩す気配は見せていない。  ウクライナ側は、ロシアが撤退するまで戦闘を続けるとしている。  ロシアが破壊した都市では、何万人ものウクライナ民間人が犠牲になり、双方の軍隊でも多数が死亡している。  10月以降、ロシアはウクライナのエネルギーインフラをドローンやミサイルで意図的に標的にしている。ロシアは、ウクライナの戦闘能力を低下させることが目的だと主張。一方、ウクライナ側は、この攻撃には軍事的な目的がなく、冬の時期に民間人に被害を与えることが目的だと主張し、戦争犯罪だと非難している

 

 

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