北米を記録的寒波が襲う、停電や旅客便欠航広がる-テキサスにも影響

 

Bloomberg

シカゴ(12月22日)

 

 

 

(ブルームバーグ): 

北米が広範囲にわたる記録的な寒波に見舞われている。

 

クリスマスイブの24日、停電が広がり、旅客便の運航停止が相次いだ。

 

国立気象局は「生命を脅かす」気温の低さだとしている。

 

テキサス州からニューヨーク市に至る電力会社は暖房需要急増に伴い、

停電を避けるため電力使用をできるだけ控えるよう顧客に要請した。

 

フライトアウェアによれば、

数千便の航空機が24、25両日、遅延・欠航。陸路での移動も難しく、

多くの人々がクリスマス休暇の旅行を取りやめている。

 

 

 

ニューヨーク州のホークル知事は

被害の大きい州西部のエリー郡に州兵を派遣。

同知事は24日の記者会見で、

バッファロー・ナイアガラ国際空港は少なくとも26日午前まで閉鎖されると説明。

 

ニューヨーク市クイーンズ区ロッカウェイズの浸水地域を視察し、

連邦政府に被災地域の宣言を要請したことを明らかにした。

 

 

国立気象局によると、

 

気温は米中部および東部の大半で平年より

 

カ氏20-30度(セ氏11-17度)低く、

 

降雪も中西部の一部で記録的。

 

ニューヨーク州バッファロー市の一部では

22日夜から24日午前にかけ77インチ(約196センチ)と

過去最大の降雪があったもようで、この地域では24日夜にかけ降雪が続く見込み。

 

 

寒波は広範な停電も引き起こしてる。

 

パワーアウテージ・ドットUSによれば、

 

テキサス州からニューイングランド州に

至る約160万世帯・社が24日の早い時間帯に停電していたが、

同日午後に入り約85万世帯・社に減った。

ノースカロライナ、メイン両州が停電の3分の2近くを占めた。

 

 

 

ニューヨークなどに電力を供給しているコンソリデーテッド・エジソンは

24日夜、顧客にエネルギー節約を求めた。

 

送電ネットワーク運営で米最大手のPJMインターコネクションも

顧客6500万人余りに電力利用を抑えるよう促し、

同社のオペレーション担当上級副社長マイク・ブライソン氏は

ツイッターへの投稿動画で、

「計画停電の可能性がリアル」だと警告した

 

 

 

 

 

米エネルギー省はテキサス州を対象に電力緊急事態を宣言。寒波による発電所の故障で電力が不足するとしている。

 

 

カナダでは全ての州と準州に緊急気象警報が出され、電力会社ハイドロ・ケベックによれば、24日の停電は約460万顧客のうち20万余り。

 

 

原題:Chaos as US Storm Strains Power Grids, Disrupts Travel Plans (抜粋)

--取材協力:Gabriela Mello、Mark Chediak、Joe Ryan、Gerson Freitas Jr.、Naureen Malik.

(c)2022 Bloomberg L.P.

Brian K Sullivan, Alan Levin, Victoria Cavaliere

 

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