【フィギュア】宇野昌磨GPファイナル初優勝「またこの地でいい成績を」4回転ジャンプ魅せ笑顔
<フィギュアスケート:グランプリ(GP)ファイナル>
◇10日
◇イタリア・トリノ
ショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(24=トヨタ自動車)が初優勝を飾った。
フリーで自己ベストを更新する204・47点をマークし、ともに今季世界最高となる合計は304・46点の大台到達。過去2位が2度、3位が2度だった大舞台で、ついに頂点に立った。 練習は裏切らなかった。先月のNHK杯を制してから、氷に乗る時間の大半をささげてきたフリープログラム「G線上のアリア」。
その冒頭から4回転のループ、サルコー、フリップと3本を成功。演技後半のトーループ2本も着氷し、フィニッシュを決めると寝転ぶように背中を氷に預け、ほほ笑んだ。
「(昨季の)世界選手権で優勝したから、というプレッシャーなどは感じなかったんですが、フリーで全選手の演技を見ていて、皆さん素晴らしかったので。
緊張するのか、どんな気持ちで挑むのか、楽しみながら滑ることができました」
言葉通り、18歳の佐藤駿は大技4回転ルッツを含む全ジャンプに成功。
17歳三浦は、最後に意地の4回転トーループ再挑戦で執念を見せた。
米国の18歳マリニンは、世界で1人だけ跳べるクワッドアクセル(4回転半)を別次元の高い跳躍で決めるなど4回転4種5本を降りた。
そして、同じ中京大での練習で顔を合わせてきた後輩で、
ジュニア時代の14年GPファイナルでワンツーフィニッシュを決めた山本草太が、
自身の直前にほぼミスのない演技を決めてガッツポーズを繰り返した。
それでも、緊張しなかった。
乱されなかった。
積み重ねてきた反復練習が、揺るぎない立場に自身を押し上げていた。
17歳でGPファイナルに初出場してから7年。
その間に18年平昌五輪(オリンピック)銀メダルや
22年北京五輪銅メダル、
世界選手権優勝などの実績を積み、
置かれた境遇が変わっていた。
22歳山本、
17歳三浦、
18歳佐藤の年下3人と出場。
9月に4回転半を世界初成功させ、10月のジャパンオープンで競演し、今月18歳になったばかりのマリニンも突き上げてきた。
しかし開幕前日、宇野はこう言っていた。
「決して、追われる立場だけではないと思っています。本当にマリニン選手のように、いろいろな技術が僕よりたけている選手もたくさんいる。ただ、僕も置いていかれないようにしたい。『まだ、置いていかれていないな』と思っています。
彼らとともに最高の試合にできたらと思います」
2日前のSPは今季世界最高の99・99点を記録し、首位で出た。
フリーは最終滑走。緊張感と向き合い、今ある力を出し切った先に初めての頂が待っていた。
「トリノに来るのは初めてです。ステファン(・ランビエル・コーチ=06年トリノ五輪の銀メダリスト)が『第2の故郷』だと」
同じイタリアで開かれる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を目指すのか。
メダリスト会見で問われると
「4年後、自分がまだ何をしているか分からないですけど、またこの地でいい成績を残すことが、ステファンにもうれしいことなんじゃないかなと思うので。また来たいと思います」と穏やかに語った。忘れられない場所になった。
シーズン前半戦の世界一決定戦を初めて制し、休む間もなく全日本選手権(21~25日、大阪・東和薬品RACTABドーム)へ向かう。
2連覇が懸かる来年3月の世界選手権(さいたまスーパーアリーナ)の
代表最終選考会でもある。
「大きな大会で、いい成績も目指したいですけど、今大会、やってきたことは出せたんですが、足りないところがまだまだありましたので。満足いくプログラムになるまで、このフリー曲を磨いていきたいと思います」
来週17日に25歳の誕生日が控えるが、いまだ成長曲線を描く。世界選手権に続く頂点を守ってなお、宇野から向上心がほとばしっている。
(トリノ=松本航
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マリニン、驚異の4回転半 圧巻の高さ、表彰台に食い込む
男子フリー ジャンプを決めるイリア・マリニン=トリノ(共同)
フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナル最終日の10日、SP5位と出遅れたマリニンが驚異の演技で3位となり、表彰台に食い込んだ。冒頭で超大技のクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)を圧巻の高さで決め、出来栄えで3.04点も加点を引き出した。フリップ、サルコー、トーループの4回転も成功し「メダルを取れてうれしい」と目尻を下げた。 18歳のスケーターは演技が不安定なところが今後の課題。1998~99年シーズンにGPファイナル女王に輝いた母、タチアナさんとの親子制覇はならなかったが「ミスから学び、成長していきたい」と高みを目指す
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島田麻央、合計205・54点で優勝 日本女子13年ぶり 中井亜美4位、吉田陽菜6位 JGPファイナル
◆フィギュアスケート ▽ジュニアグランプリ(JGP)ファイナル 第2日(9日、トリノ・パラベラ) 【写真】コーチと熱いハグ! 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)首位の島田麻央(木下アカデミー)が、4回転トウループを降り、135・88点、合計205・54点で優勝。2009年村上佳菜子以来、13年ぶりの日本女子覇者となった。 SP4位の中井亜美(MFアカデミー)は冒頭にトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を降り、123・26点、合計189・23点で4位。SP6位の吉田陽菜(木下アカデミー)は、102・79点、合計158・30点で6位だった。
報知新聞社
島田麻央、合計205・54点で優勝 日本女子13年ぶり 中井亜美4位、吉田陽菜6位 JGPファイナル(スポーツ報知) - Yahoo!ニュース
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三原舞依が逆転でGPファイナル初優勝!日本勢史上初、男女シングル&ペア“三冠達成”の快挙!坂本はミス響き5位
■フィギュアスケート・グランプリ(GP)ファイナル3日目(11日・日本時間、イタリア・トリノ) GPファイナルは11日、女子シングルのフリーが行われ、初出場の三原舞依(23)がショート2位からの逆転でファイナル初優勝を果たした。今大会、男子シングルで宇野昌磨(24)、ペアでは“りくりゅう”こと三浦璃来(20)・木原龍一(30)組も優勝を決め、日本勢は男女シングルとペアの“三冠”を達成しファイナル史上初の快挙となった。 日本人の女子シングル制覇は18年の紀平梨花以来4年ぶりで、村主章枝、浅田真央、紀平に続く4人目。男女シングルでのアベックVは13年の羽生結弦&浅田真央以来となった。またSP首位の坂本花織(22)はフリーでジャンプのミスが続き5位、初出場の渡辺倫果(20)は4位と健闘した。 SP2位の三原はこの日は5番滑走。冒頭のダブルアクセル、3回転ルッツからの連続ジャンプを決めると勢いに乗り、3回転サルコウ、フリップも着氷。後半は2本の連続ジャンプを組み込み、3回転ループでは手をつき2回転になってしまうが終盤はステップとスピンで魅了し落ち着いて滑り切った。 今季GPシリーズは第4戦のイギリス大会、第6戦のフィンランド大会と2連勝でファイナル出場を決めた三原。前日のショートでは自己ベストを更新する74.58点をマークし、そのままフリーでも勢いに乗り初出場のファイナルで初の頂点に立った。
◆坂本はジャンプのミス響きまさかのフリー最下位
坂本は最終滑走で登場。冒頭のダブルアクセルを成功させると、3回転ルッツで少しバランスを崩すが、3回転サルコウは危なげなく着氷。コンビネーションスピンでは観客を魅了し、3回転フリップからの連続ジャンプも高さをみせた。得点が1.1倍になる後半は、3回転フリップが2回転になるミス、3連続ジャンプのあと最後の3回転ループが1回転になり終盤に精彩を欠いた。 前日のSPで今季ベストの75.86点を出した坂本だが、フリーは最下位の116.70点でトータル5位と悔しい結果となった。 SP4位の渡辺は3番滑走で登場し、冒頭のトリプルアクセルでは着氷で手をついたが、続く3回転ループは余裕を持って決めた。さらに3回転ループ-3回転トウループの連続ジャンプ、3回転フリップを降りると、後半3回転ルッツで転倒。ダブルアクセルからの連続ジャンプを決めると終盤は大きく崩れることなくプログラムを終えた。演技後は舌を出し悔しい表情をみせたが笑顔で声援に応えた。 【女子シングル結果】 1位 三原舞依 合計208.17(SP74.58、FS133.59) 2位 イザボー・レビト(アメリカ)合計197.23(SP69.26、FS127.97) 3位 ルナ・ヘンドリックス(ベルギー)合計196.35(SP74.24、FS122.11) 4位 渡辺倫果 合計196.01(SP72.58、FS123.43) 5位 坂本花織 合計192.56(SP75.86、FS116.70)
三原舞依が逆転でGPファイナル初優勝!日本勢史上初、男女シングル&ペア“三冠達成”の快挙!坂本はミス響き5位(TBS NEWS DIG Powered by JNN) - Yahoo!ニュース