【米中間選挙】 上院選、ジョージア州決選投票で民主党が勝利確実 過半数固める

 

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【米中間選挙】 上院選、ジョージア州決選投票で民主党が勝利確実 過半数固める

 

 

 

アメリカ中間選挙の上院選挙で僅差だったため6日に決選投票が行われたジョージア州で、民主党現職のラファエル・ワーノック議員(53)が、元NFLスター選手で共和党新人のハーシェル・ウォーカー氏(60)に勝つ見通しとなった。

 

これで民主党は定数100の連邦上院で、51議席を得ることになった。 

 

ジョージア州選管によると、開票率95%で、ワーノック議員が得票率1ポイント余りの差で上回っているという。

 

 11月8日の中間選挙で、政権与党・民主党は連邦議会の下院での過半数を失ったものの、上院では50議席を獲得。上院議長でもあるカマラ・ハリス副大統領の1票を合わせて、ぎりぎりの過半数を得ていた。 南部ジョージア州では、現職ワーノック議員も挑戦者のウォーカー氏も票の過半数を得られなかったため、12月6日の決選投票に至った。 政権与党の民主党が立法措置のため下院で、共和党の協力を得なくてはならないことに変わりはないが、この日の決選投票の結果、連邦判事や閣僚の指名承認など、上院の専権事項についてはジョー・バイデン大統領が比較的動きやすくなる。 ジョージア州選管のゲイブリエル・スターリング氏によると、期日前投票は記録的な190万票で、6日当日の投票数も140票。「社会のあらゆる層で記録的な投票数」だったという。 連邦政府の政治資金資料によると、決選投票のためワーノック議員の陣営が使った額は1億7000万ドル(約230億円)だったのに対し、ウォーカー氏は6000万ドル近くだった。 バイデン大統領はツイッターで、ワーノック議員に電話をかけて勝利を祝ったと報告。「ジョージアの有権者は今晩、民主主義のために立ち上がり、極端なMAGA(「アメリカを再び偉大にしよう」)運動を拒絶し、何より大事なこととして、優れた良い人物を再び上院へ送った。(任期は)あと6年だ。おめでとう」と書いた。 J https://twitter.com/POTUS/status/1600347885291413504 

 

 

 

 

 

■「人々が決めた」 再選確実となったワーノック議員は支持者を前に、「厳しい選挙戦」を経て「民主主義において最強の言葉、『人々が決めた』と口にすることができる」のは光栄だと述べた。 キリスト教バプテスト派の牧師でもある議員は、投票とは「ある種の祈りのようなものだ。自分たちや子供たちにどういう世界を望むか、祈るようなものだ」と述べ、ジョージア州民は「唇と脚と手と足で、頭と心で」祈り続けてきたのだと話した。 また、自分の母親は1950年代のジョージアで「他人の綿花を摘んで」育ったものの、今回の選挙では「自分の末息子が米連邦議会上院の議員に選ばれるよう、そのための一票を」投じることができたと述べた。 ワーノック議員はその上で、処方薬の価格引き下げや刑事司法改革、女性の権利保護などに取り組むと、選挙中の公約を繰り返した。 敗れたウォーカー氏は5分足らずの演説で、「ジョージアのために戦うのを自分は絶対にやめない」と述べた上で、自分はアスリートとして数多くの業績を残してきたが、上院選に出馬したことは「自分の人生で最高の挑戦」だったと振り返った。

 

 

 

 

 ■人格と能力が争点に ワーノック議員は、かつてマーティン・ルーサー・キング牧師が司ったアトランタの黒人教会の牧師で、2021年1月にやはり決選投票で初当選し、ジョージア州初の黒人上院議員となった。今回の選挙では、両候補の能力と人格が問われていると主張。「私の対立候補は、まじめな人間ではない」と述べていた。 これに対してウォーカー氏は、ワーノック議員について、バイデン大統領の言いなりで、ホワイトハウスでは「膝をついて、お恵みをくださいと懇願しているありさまだ」と非難していた。 政治経験のないウォーカー氏は、ドナルド・トランプ前大統領の推薦を得ていた。トランプ氏が中間選挙で後押しした上院候補は、ニューハンプシャー、ネヴァダ、アリゾナ、ペンシルヴェニア各州と、今回のジョージア州で落選。オハイオ、ウィスコンシン、ノース・カロライナの各州では当選している。 ウォーカー氏は妊娠の人工中絶は違法にすべきだと主張していた。これについては、かつて2人の交際相手の中絶手術の費用を払ったという指摘が相次いだが、本人は否定している。このほか、家庭や子育てを放棄する父親について厳しく非難を続けていたものの、婚外の子供が3人いることを認めていた。 他方で共和党は、ワーノック議員が2020年3月に元妻と言い争った揚げ句、車で妻の足の上を踏んだという元妻の主張を攻撃広告に使った。 (英語記事 Georgia runoff: Democrats solidify Senate control with victory / Democrats win outright Senate majority after Georgia victory)

(c) BBC News

 

 

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三浦瑠麗氏、トランプ氏は「全米規模ではオワコン」 米大統領選に出るべきはデサンティス氏? 「かなりいい」

ABEMA TIMES

三浦瑠麗氏

 

 

 

 11月15日、異例の早さで2年後の大統領選出馬を表明したトランプ前大統領。中間選挙での“トランプ旋風”は不発に終わり、共和党内で責任を問う声も巻き起こっている中、ポストトランプと目される新星、フロリダ州のデサンティス知事の支持率が高まったことなどが、早すぎる出馬表明の一因とされている。“世界一の炎上政治家”とも言えるトランプ氏の動きについて、26日のABEMA『NewsBAR橋下』で橋下徹氏と国際政治学者の三浦瑠麗氏が議論した。

 

 

  【映像】「常々申し上げようと」 三浦氏が橋下氏にダメ出し?  

 

 

三浦氏はまず、「トランプは正直、全米規模ではオワコンだが、共和党の中ではそうなっていないのが問題だ」と指摘する。  「アメリカの大統領は元々、年老いたとか健康不安があるとみられると致命傷で、それは軍の最高司令官であるという特徴があるから。バイデンとトランプは両方とも高齢なので、さらに4年となると結構きつい。ただ、共和党の予備選ではトランプが推した候補者が現職を破ったので、共和党の中ではまだ強いと思う」

トランプ氏

 

 

 

 橋下氏が「中間選挙は、最初にトランプ圧勝と言われていたことと比べると共和党は落ちているかもわからないが、下院は制したし、上院も1、2議席の差。100%完璧な政治というものはないから、“どちらがましか?”という選択肢は残っていると思う」と述べると、三浦氏は次のように分析する。  「バイデンは不人気で、民主党の中でも『次は出てほしくない』という意見のほうが多数。バイデン政権は公約を果たすためにお金をガンガンばら撒いたが、それがインフレを加速化させているという政治状況で、もう少し共和党が勝ててもおかしくない中での差分は、トランプが足を引っ張ったことだと思う」  バイデン大統領の出馬は「民主党のアキレス腱」、カマラ・ハリス副大統領も「人気がないし、まったくの無能」とバッサリ切る三浦氏。一方で、“新星”デサンティス氏には注目しているという。

デサンティス氏

 

 

 

 

 「今回、フロリダ州で圧勝しているし、ラテン系の支持も厚い。共和党的には、彼は次世代的にピカピカでビンゴだ。まだスピーチがちょっと下手な部分があるが、かなりいい。マルコ・ルビオ上院議員もキューバ系でヒスパニックの支持は厚いが、いわゆるエグゼクティブ・ロールと言われる、会社社長や知事みたいな“ザ・トップ”を経験していない。そこが少し足を引っ張っていて、トランプにコケにされてダメになってしまったが、デサンティスは州知事というのも強い。  トランプが出たら共和党は負けると思う。実際にバイデンに負けているわけで、さらに不利になっている要素があるとすると、高齢化。あと、訴追される可能性が言われているし、当初みたいな感動もない。例えば、トランプ系列でいくなら(長女の)イヴァンカが出るとか。まだ準備はできていないだろうが、結構よくできる人だ」  一方で橋下氏は、「バイデン大統領は自分がやるのではなく、“1期やったから次の世代に移す”というのが最後の仕事だと思う」との見方を示した。  では、日本にとって次の米大統領は誰がいいのか。三浦氏は「誰でもいいが、トランプが戻ってくるとしんどい、というのが外務省の本音。『すごく苦労した』と安倍さんも言っていたので、かなり大変だったことは間違いない」とした。(ABEMA/『NewsBAR橋下』より

 

 

 

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