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繊細さや柔らかさ、倍音をよく再現するアナログ的な音が特徴

角田郁雄

 

 

エーデルワイスシリーズのSACDプレーヤー「MPS-6」は、いかにもハイエンドモデルを思わせる仕上がりの良いシルバーボディ。技術的には上位の8シリーズを受け継ぎ、コンパクトにまとめていることが特徴。その音質も、繊細さや柔らかさ、倍音をよく再現するアナログ的な音が特徴だが、それだけではなく、高解像度でリアルな空間描写を身につけた

 

(株)ナスペックは、同社が取り扱う米Playback Designsより、

 

Edelweiss(エーデルワイス)シリーズのSACDプレーヤー

 

「MPS-6」を11月15日に発売する。

 

価格は3,630,000円(税込)で、受注オーダー品となる。

 

 

Playback Designsは、DSDマルチレコーディング機SONOMAの開発に携わり、DoPの生みの親としても知られるアンドレアス・コッチ氏が2007年に立ち上げたオーディオブランド。汎用DACチップを使わず、入力信号をすべてDSD変換するディスクリート構成のDA変換回路が大きな特徴。

エーデルワイスシリーズは、同社のトップクラス「ドリームシリーズ」に次ぐラインナップで、コッチ氏の故郷・スイスの国花であるエーデルワイスの洗練された美しさと力強さをイメージして名付けられたという。

「エーデルワイス」シリーズの名の通りホワイト基調の外観


MPS-6は一体型のSACDプレーヤーで、ディスクドライブにはD&M製を採用、ディスクリートDACは最新世代の回路を2並列作動のディファレンシャル構成で搭載している。入力されたすべての信号はDSD変換され、50MHzまでアップサンプリングされた後にDA変換される。

「MPS-6」の内部回路


4×2の並列回路のリニア電源は新規開発で、トロイダルトランスもカスタムメイド品となっている。また、PLL回路を使用せずジッターを排除したオリジナル・アルゴリズムのPDFASの採用や、カスタムメイドの内蔵MEMSクロックなど、Playback Designsの独自技術は上位モデルより引き継がれている。

デジタル入力はAES/EBU、Coaxial、TOSLINK、USB typeBに、独自の光接続方式であるP-LINKを搭載。出力はデジタル出力としてP-LINKが1系統と、アナログ出力としてXLR、RCAを各1系統ずつ搭載。対応最大サンプリングレートはPCM 384kHz、DSD 11.2MHz。サイズは440W×430D×110Hmm、質量は11.0kg。専用のリモコンが付属する。

「MPS-6」の背面。独自の光伝送P-LINKの入出力を持つのが特徴


なお、オプションとしてネットワーク機能が利用可能になる「Stream-X2」も登場予定。DLNA/UPnP/Roon Ready再生のほか、TIDAL/Qobuz/vTunerに対応。USBストレージからの再生にも対応する

 

Playback Designs、上位モデルより技術踏襲した一体型SACDプレーヤー「MPS-6」 - PHILE WEB

 

 

 

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アナログテープレコーダーに迫る倍音豊かな音質と素晴らしい力感が体験できます。

 

 

 

また搭載する回路構成により、高S/Nと広いダイナミックレンジを実現していることにも好印象を受けました。さらには1bit DACらしい繊細さや柔らかさ、そして豊かな倍音再現性により、ヴォーカル、ピアノ、ヴァイオリンなどのソロ演奏を引き立てるところがあります。この点は、クラッシックファンにも高く評価されるものと推察されます

角田郁雄

 

1bit DACらしい繊細さと独創的な技術が持ち味。Playback Designsの最新SACDプレーヤー「MPS-6」を聴く - PHILE WEB